助手はいりません2。 ~筋しなばしかむ肉~
色々と本当にすいませんとしか言えません。
昔々、ある所にマッチョな老夫婦がおりました。
マッチョな老爺は、
山へ柴刈りに行ったついでに庭の芝刈りをし、
マッチョな老婆は、
ミニと名付けたロバに跨り洗濯物を担いで川に行き、
そこで洗濯をしておりました。
老婆が川で洗濯物をしていると、
「どん、どどん、どどんぶら、どどどんぶら、どどどどどんぶらこっこ」と言う効果音と共に6人のマッソー達が、
桃が乗った神輿を担ぎ、
川下りに興じておりました。
老婆はその川下りを見て自分も興じたくなり、
洗濯物を放り投げるとミニに跨りマッソー達を追い掛けていきました。
「その川下り、待ったーーーー!!」
老婆がミニで追い掛け、
川下りマッソー達に近付くと、
川下りマッソー達はその老婆の鬼気迫る顔に戦慄を覚え、
桃が乗った神輿を置いて逃げて行きました。
老婆は一人では神輿が担げない為、
桃だけを担いで老爺の待つ家へと帰って行きました。
老婆が桃を担ぎ帰る途中の事、
桃の中から「プロテイン、プロテイン」と、
不気味な声が響いてきている事に気付き、
老婆は気味の悪さを覚えながらも、
「キレてるかい?」と返答したのでございます。
すると桃は「パッカーン」と盛大な音を立て2つに割れ、
中からは筋骨隆々のマッソーが現れたのでした。
「老婆よ、プロテインはどこだ?」
桃から産まれたマッソーは、
見ず知らずの老婆に問い、
老婆は黙ってお昼ご飯のきびだんごを差し出しました。
「もっと、良質なプロテインが必要だ。」
桃から産まれたマッソーは、
きびだんごを受け取ると、
意気揚々と旅に出ましたとさ。
めでたしめでたし。
もう、本当にね、本当にすいません。