表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/15

9 登場人物紹介&その後

ネタバレ満載です。お気をつけください。

国ごと、町ごとにまとめてあります。


番外編投稿に伴い、カンガス家の家令ロニーと、義弟オッリについて追記しました。


キウル国王都の学校については、番外編の登場人物です。

読んでもネタバレにならない程度に表記してあります。


【ヒルシュ国】


■グリュ町■


国境に近い町。

薬師のネルケが住み着き、その後、孫のアウロラが薬師を引き継いでいる。

月に一回市が立つ。



● アウロラ・クーシ


本作ヒロイン。四十歳。

グリュ町から近いオラジュ街の骨董店の娘で、先見の魔女の孫。

薬師であり、幸福の魔女。


魔力があったが、先見の魔女のゴリ押しで魔法学校入学を免れる。

オラジュ街の学校の卒業間近に婚約破棄をされ、引きこもっていた。

その後、祖母の弟子としてグリュ町で薬師の修行をする。


魔イノシシに襲われているところをイルマリに助けられ、じわじわと迫られ、気づいたら好きになっていた。


イルマリと結婚したら、キウル国の辺境伯夫人になってしまった。

うっかりなったものは仕方がないので、家政婦長のサイミ、その後の家政婦長のマリッカ、義理の妹のユーセラの指導のもと、がんばって貴族の所作や知識を身につける。


辺境伯夫人となってから、辺境伯の資産と実家の商売のノウハウで、薬と化粧品の製造販売を始める。

特に滋養強壮の薬とお肌の老化防止の美容薬は、若返りの妙薬として珍重され、アウロラも若返りの魔女と言われるようになった。


四十を過ぎて子どもを三人授かる。

夫が息子に爵位を譲り、前辺境伯夫人として王都の社交界で活動を始めた頃には、キウル国になくてはならない人になっていた。


夫イルマリを生涯愛した。とくにしっぽが好き。



● ネルケ・タンネ


アウロラの母方の祖母。先見の魔女。薬師。

夢で先見をする。

魔法学校入学後のアウロラの悲劇を先見して、アウロラの進路を変えた。


アウロラが学校を卒業後は、薬師として修行させつつ、本人が気づかないように魔法を教えていた。


アウロラが薬師として一人前になったとき、グリュ町を彼女にまかせて長い長い旅にでる。

旅の間、便りはよこすが、連絡はとれない。

だが、必要なときにはいると家族から言われている。


アウロラが辺境伯夫人になったときに町に戻り、そこで何人も薬師を育てた。

ネルケの弟子の何人かは、辺境伯の工房に転職している。



■オラジュ街■


アウロラが育った街。

グリュ町から一番近い街。



● ガウナ・クーシ


アウロラの父。街の骨董品店で、小物や魔道具をなどいろいろと珍しいものを扱っている。

三男で、若い頃は放浪の旅に出ていた。

その頃に集めたものや、息子が旅先で見つけたものを売っているので、店には掘り出し物もいっぱいある。


婚約破棄後、娘のアウロラが恋人をつくらないのを心配している。が、結婚は強要しなかった。

イルマリとの電撃結婚には驚いたが、娘に好きな人ができて喜んでいる。

半獣のイルマリの耳やしっぽに、一度触ってみたい。


娘の結婚後、アウロラの薬師の事業拡大の手伝いにひっぱりだされ、いつのまにか自分の店も大きくなっていた。


愛妻家。



● ユリカ・クーシ


アウロラの母。先見の魔女ネルケの娘。

本人には自由に使えるほどの魔力はなかった。

ユリカに出会ったため、ガウナは結婚のために定住して商売をはじめた。


家族の中では一番常識がありそうだが、魔女の娘で放浪癖のある夫をもつだけあり、許容範囲が広く、いろいろなことに興味津々。


美男のイルマリと娘が結婚したので、孫が美形になって喜んでいる。



● フランツ・クーシ


アウロラの兄。父に似て放浪癖あり。

旅先でいろいろなものを見つけては、店の商品として家に送っている。


辺境伯領で工房をはじめてから、キウル国とヒルシュ国を行ったり来たりして、気ままに放浪する時間がなくなった。

が、商売をすることにやりがいを感じている。


旅が楽しくて結婚する予定がなかったが、妹の結婚生活を見ていて自分も結婚したくなり、妹の結婚式の半年後に恋愛結婚。

子ども二人に恵まれる。



■クラウ町■


グリュ町よりさらに国境に近い町。騎士隊駐屯地がある。


● ベン・シュミット


グリュ町の市の、アウロラのお得意さん。騎士隊所属。

アウロラに会ったときは、すでに愛する妻と子あり。


アウロラを娘のように可愛く思い、薬品の補充のために毎月市に買い出しに行く役割を独占している。

アウロラが辺境伯領に移っても連絡をとり、個人的に彼女の薬を手にいれ続けた。騎士隊の仲間には、薬の効果がとても高いからと言っている。




■その他■


● クーシ家の祖父母


オタヴァの両親。オタヴァは三男。長男と孫、ひ孫と別の街で暮らしている。

アウロラが二人の誕生日に贈っていた、老化防止になる滋養強壮の薬と、肌がみずみずしく保たれる美容薬が、その後の若返りの魔女印の薬や化粧品の元となった。


アウロラとはあまり行き来はいなかったが、孫の一人として可愛く思っていた。




【キウル国 カンガス辺境伯領】


■ヴァルコイ街■


カンガス辺境伯領都。カンガス家の領館がある。

大きな街だが、その周りには多くの自然が残されている。



● イルマリ・カンガス


本作ヒーロー。三十歳直前。

狼の半獣。カンガス家の始祖の英雄クルタススが半獣だったための先祖返り。薄い琥珀色の狼の耳としっぽがある。瞳も琥珀色。


カンガス家の後継で、三十歳で辺境伯となることが決まっていた。

その前につがいを見つけるために、旅をしていた。

諦めかけていたときに、アウロラに出会う。


武力にも魔力にも優れている。

普段は冷徹な表情が崩れず、氷の騎士と呼ばれる。

が、つがいであるアウロラに対してはめろめろになる。


アウロラとの間に、三人の子どもが生まれる。

最後まで妻を溺愛していた。



● オタヴァ・カンガス辺境伯


イルマリの父。

イルマリが好きになるならどんな娘でもカンガス家に受け入れるつもりだった。

四十歳とは思えない若い綺麗な女性が現れて、喜んだ。


イルマリに辺境伯を譲ったあとは、王都にて社交の役割を果たす。

アウロラの薬のおかげで、ずっと元気でいた。

愛妻家。



● イーリス・カンガス辺境伯夫人


イルマリの母。

三人の子どもを分け隔てなく育てたが、半獣のイルマリの表情が薄いのをずっと心配していた。

義理の娘が息子の氷を溶かしたのをとても感謝している。

明るくおしゃべりで、アウロラを可愛がった。


夫が引退後は一緒に王都に行き、社交界で嫁のアウロラの名前を高めた。

積極的にアウロラの化粧品を使い、宣伝大使としても活躍した。



● ルース・ユーセラ


イルマリの姉。カンガス辺境伯領の隣のユーセラ伯爵領令息、オッリ・ユーセラの妻。

イルマリが辺境伯になったあと、夫も伯爵を継いだ。


しょっちゅう実家のカンガス館に入り浸って、義妹のアウロラを辺境伯夫人として恥ずかしくないように仕上げた。


若返りの魔女印の薬のファンで、不妊の友人にも積極的に勧めている。

そのおかげで子どもに恵まれた友人もいて、アウロラに感謝している。

子ども三人あり。



● コトカ・カンガス


イルマリの弟。婚約者あり。イルマリの結婚の一年後に結婚する。

アウロラ以外の人に対して無口なイルマリと反対に、しゃべるのが苦にならなく、家族の食卓を盛り上げるのに一役買っていた。


イルマリの右腕として、辺境伯領の仕事を手助けする他、騎士隊を率いていくようになる。

家族と過ごしたいイルマリからしょっちゅう仕事を押し付けられ、その度に館の誰かが彼の愚痴の犠牲になる。



● ロニー・パッロ


カンガス家の家令。

イルマリが辺境伯になる前準備として、家令に引き立てられた。

イルマリが辺境伯をしている間、ずっと支えた。


もともとは館の使用人夫婦の子ども。歳の離れた幼なじみ。

イルマリより十歳年上で、イルマリの子守り兼遊び相手とされたため、身体能力が高いイルマリについていくために努力を重ねた。



● クスター・ヘルミネン


カンガス家の元家令。

オタヴァの引退の少し前に引退した。そのままオタヴァの右腕として働く。


イルマリとコトカの兄弟を、影ながら教育した。



● サイミ・カリオ


カンガス家の家政婦長。

アウロラが夫人として慣れた頃に引退し、イーリスに従って王都に行った。



● マリッカ・アハテー


カンガス家のメイド長。家政婦長見習い。

サイミの引退に伴い、家政婦長となり、ずっとアウロラを支える。



● エリナ・ハハト


アウロラ付き侍女。

アウロラの日常を楽しくするのが生き甲斐。

もとはイルマリの妹ルース付き侍女の一人だったため、貴族としての装い方や振る舞いも心得ている。

そのため、慣れないアウロラの相談役もした。

ずっとアウロラに従う。



● オッリ・ユーセラ


イルマリの妹ルースの夫。カンガス領の隣ユーセラ領の嫡子。

イルマリの幼馴染。イルマリと同じ歳。

イルマリと同じ学校に通い、腐れ縁が続く。

イルマリが辺境伯を継いだあとすぐに、家督を継いでユーセラ伯爵になった。

妻のルースにも、幼馴染のイルマリにも、頭が上がらない。



● タハティ


白馬。イルマリの愛馬。アウロラを気に入っている。

大きな軍馬で、二人乗りしてもびくともしない。

アウロラとイルマリの結婚式では、リボンと花で飾られて背中に大きな布をまとい、堂々と歩いた。



■ヴィフレア町■


キウル国の、ヒルシュ国との国境の町。町外れのさらに国境近くに、カンガス領主の別荘がある。



● ノイモン・ウスヴァ、フナヤ・ウスヴァ


カンガス家別荘の管理人。ノイモンは執事、ウスヴァは家政婦長で、二人は夫婦。

子どもの頃にイルマリがよく遊びに行っていたため、ぼっちゃん、ぼっちゃまと可愛がっている。



■キウル国 王都の学校■


魔法必修のため、魔法を使えるもののみが入る。王都でも入学が難しい学校の一つ。



● カーモス


雪豹の半獣の男子。学友。

半獣の多い北部地方出身。

剣が得意。



● ネイル


ウサギの半獣の男子。学友。

北部地方出身で、カーモスの幼馴染。

策略家。



● レーナ


獅子の半獣の女子。学友。

西部地方出身。

体術が得意。



● エルノ


男子の学友。東部出身。

座学が得意。



本編終了後のあいつどうなの? が見つかりましたでしょうか。


ブックマーク登録、評価、ご感想、どうもありがとうございます!

とっても嬉しいです。


この後は、別視点の番外編になります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ