1.爪でひっかいて殺ろうかな
初めての投稿です。
え?なんで?
目映い光が差し込み俺は目を覚ました。
「決して生き返らなかった」はずだった。
百万回の転生を繰り返し最後の最期で生きる幸せを知った、俺はもう生き返らないはずだった、、、はず?
ん?待てよ。だれが生き返らないって言った?あれ?というかここはどこだ?だめだ。目覚めたてはいつも頭が混乱する。
「あの~?めーさめましたかあ?」
びくっ!俺は声のする方を振り返る。一面真っ白な世界に人間の雌がいた。でも何かおかしい。この人間の雌は白い羽の翼を背中から生やし頭に黄色い輪っかが浮いている。
、、、あーなるほど!王様か!俺は伊達に百万回死んでない。ある時は名前も知らないどっかの王様に飼われていたのだ。あの輪っかは王冠だな。でも俺は人間の言葉なんか覚えてないのに何で分かるんだろ。そんなことを考えながら人間の雌の質問には答えず問いかける。
「お前は王様か?ここはどこだ?」
「え?王様ちがいますけどww。ここは天界ですね~」
違った。めっちゃどやったのに恥ずかしい。しかも、この人間の雌は何か腹立つ笑顔で答えるし。百万回生きたとはいえ、俺は人間に生まれたことは無かった。人間にはほとんど興味も無かったし人間の知識が少なくても仕方ない。うん間違いはある。
「もしもーし?」
自分に言い訳をしていると、また人間の雌が話しかけてきた。
「間違えてごめんな。俺は人間に詳しくなくて。」
「人間でもありませんよwwwwwww。私は女神でーす。」
・・・また違った。そしてこの女神とぬかす奴の笑い方はさっきよりも腹立つ。爪でひっかいて殺ろうかな。だけど一体何なんだ。分からない事だらけだ。やはり、目覚めたては頭が混乱する。
「爪で引っ掻くのはやめてくださいね~。では色々説明させて頂きますね。」
何故か考えていることがバレた。そして女神とやらが語り出した。