幸子7
沢山のコウモリが部屋中飛び回っている。
勇者ヨシツグは剣で、倒そうとするが、『くそー量が多すぎる!さちばぁさん大丈夫か!?』と、さちばぁさんの方を向くと、
さちばぁさんは、部屋中を見渡して、懐からゴソゴソ、何やら、虫かごを一個づつゆっくり出している。
虫かごを5個出したら、虫かごの扉を開き、中から、気持ち悪い位、バッタやコオロギなどが大量に出てきた。
コウモリが達は、一斉に虫に群がりだし、食べだした。
『ホッホッ、孫達と、この前、虫取りをしてのぉ。
じゃけど、嫁さんが虫を見て腰を抜かしてしもうて、隠しといたんじゃ。このコウモリ達は腹空かしてるようじゃから、プレゼントじゃ。』
コウモリ達は、腹がいっぱいになり、さちばぁさんの周りに、集まってきた。どうやら、さちばぁさんの餌付けでなついたようだ。
さちばぁさんが手を右に振ると、コウモリが右に行き、くるっと回すと、コウモリも回転している。さちばぁさんはコウモリ使いの称号を新たに手に入れた。
兵士達に窓を開けるようにいうと、コウモリ達は、さちばぁさん誘導で、外に流れ出ていった。
結局、偽王は、コウモリに紛れて、消えてしまっていた。
王様は、地下の牢やの中でパンツ一丁で手足を縛られている所を見つけられた。
さちばぁさんは、今、勇者ヨシツグと、王様と対面している。
『……ということで、邪神を信仰する団体の邪神教を倒してください(ズルズル)。』
王様は、裸の時間が長かったため、風邪をひいているようだ。鼻水が、ダーダー出ている。