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幸子6

女神様が消えると、

勇者ヨシツグは、周りの人たちが変な目で見ているのに、気が付いた。

『幸子様、ヨシツグ様との御関係は?』と、恐る恐る聞かれる。

『よしにょりは、わしの夫じゃよ。』とヨシツグに抱きついたままさちばぁさんは答える。

周りは一層ざわついた。

『熟女好き?』『いや、婆コンだ!!』



『ちっがーーう!!』





勇者ヨシツグは、 異世界のユーグリルで偶然出会い、長い間あった、人間対魔族の戦いを終わらせ平和をもたらしたのが、さちばぁさんとヨシツグである。

()()()()()()。もちろん、恋人でもない。

何故か夫に似ており勘違いをされていることを何とか説明出来た。





漸く、落ち着いた所に、誰かが、壁の前で倒れているのに気が付いた。

『あ!!王様が倒れている!』

『大丈夫ですか?』

何と!さちばぁさんの入れ歯が、王様の頭に刺さっている。

さちばぁさんは城の重役達に引っ張られおまじないをお願いされた。

『ちちんぷいぷい、いちゃいのいちゃいの飛んで行けー!』入歯のない歯で、杖をひとふり。

王様の頭の傷はすぐに治った。さちばぁさんの歯も口の中に元通り。

王様はムクッと起き上がり、『さすが、勇者幸子。私が王でないのに気づくとは!邪神様の命令で、王様に成り代わって、隣国と戦争させ、共倒れにする予定だったのに、妨害するとはな!』

『ハッハッ、絶対気が付いてないのに、全部喋っちゃったよ』と勇者ヨシツグ苦笑いしている。

さちばぁさんは『ホッホッー』っと高笑い。


勇者ヨシツグは、さっと剣を出し、偽物の王様に斬りかかった。

『カキーンっ』偽王対勇者の戦いが始まる。

さちばぁさんは隣で、さっき出した焼き芋を食べている。ヨシツグを信用しているのか、危険なのが分かっていないのか定かではない。


『カッシャーン』偽王は、剣を落とし、床に膝をついた。

『もう、諦めて、降参しろ。本物の王様はどこにいる?』と勇者ヨシツグ。さちばぁさんは、焼き芋を喉に詰まらしたのか、胸を叩きながら懐からお茶をだしている。(老人の焼き芋は危険なで、必ず食べる前に飲み物の準備をしましょう。)



『斯くなる上は』っと、偽王は、体勢を戻し、マントを両手で広げると、中から沢山のコウモリが出てきた。





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