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幸子10

『じゃあ、僕は行くよ』『私をおいて行かないで』と、別れのカップル的な会話をし、勇者ヨシツグは王女様との感動の別れを済ます。

さちばぁさんはこの1ヶ月で城の人達と仲良くなり、盛大に送られた。

『さちばぁさん頑張れー』

『迷子に気をつけてー』

『ヨシツグ様さちばぁさんをよろしくー』






邪神教に気づかれないように、馬車なども借りず、服装も冒険者&旅のお婆ちゃん風にし、町に出るまで徒歩で行くことになった。

町に入ると、カレー臭が漂って来る。

『カレーの匂いだ。懐かしい。』っと、勇者ヨシツグは興奮している。

商店街のような場所に行くと、

カレーパン、カレーピザ、 カレーマン、カレードリア、カレーうどん、等々カレー料理のオンパレードだ。


そこに、一番の行列が出来ている店を発見。

ヨシツグは驚く!

看板に「()()()()()()特製カレーライスの店」と書いてあるのだ。


店の前まで行くと、『いらっしゃいませ』っと、店の扉が開き、お客が多量に店の中に入っていく。

『あっ!さちばぁさんだ!』っと客を店に入れていたフード君がさちばぁさんに気付き駆け寄って来た。

『え!!カレーの元祖さちばぁさん?!』

『あの有名な!』

っと、商店街の人達がさちばぁさんを見にやってくる。

『どういうこと?』っと、勇者ヨシツグは更に驚き、さちばぁさんはホッホッーっと高笑い。






さちばぁさんは、店に入りヨンさんにあいさつをしてから、みんなでカレーライスを食べた。

ヨンさんは、さちばぁさんの手を取り、膝をついて話だした。勿論号泣している。『カレールーを手に入れてから寝る間もおしんでカレーの研究を続けている。何とかさちばぁさんの味に近づけないかと、でも全然ダメだ。感動する味にたどりつけない』

『ホッホッ、日本にカレーが伝わってから150年以上達つ。それでもまだ改良してるんじゃよ。まだ先は長いぞ。』

『でも、このカレー美味しいよ、1ヶ月で良く作りましたね。』っと、さちばぁさんとヨシツグはヨンさんを励ます。

忍者隊やエースさんは、さちばぁさん特製カレーライスの店については既に知っていた。更には、片手はカレーライス、片手は杖を付いたさちばぁさんの銅像が町に出来ていることも知っている。


この城下町はカレーの町として有名で、観光客なども増え、カレーで一大収入を担っているのである。さちばぁさん様々である。



そして、商店街の人達みんながさちばぁさんを歓迎し、激励の言葉で見送りするのであった。

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