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八十四話 災いを呼ぶ魔造神

とても遅くなり申し訳ございません。

またぼちぼち更新していきます。


「もっと!もっとボクと遊ぼー!!」



ルナはそう言いながら楽しそうに体を横に振る。本当に誰にでも戦っているというよりかは遊んでいるという感じだ。またケモノの耳をピクピクさせながら楽しそうに杖を無邪気に上下に動かしている。



「さて...あの厄介なのをどうするか」



「諦めろ!」



2人の攻撃を掻い潜りながら作戦を考える。あの回復をどうにかしなければ勝機はないだろう。かと言ってあの回復量を上回るのは困難だろうし...うーん。少し考えて、「あ、そうだ」と言いながら手を叩く。いい事を思いついたが、これは長期戦になりそうな予感だ。これで何とかならなかったら...まあその時はその時だ。もうこれしか方法はない...そう思いながら、アリスは決断をする。



「何か思いついたか?だが何をやっても無駄だ!」



「それはどうかな?」



そう言いながらアリスはレフに傷をつける。だがルナの回復ですぐにそれは消えてしまう。だがアリスは何度もレフやライにひたすら攻撃を繰り返す。傷をつけて治って...というのを繰り返していた。レフとライ自体はそんな強くなく攻撃は当たるし相手の攻撃も簡単に避けることができる。

後ろからくるライを対処して正面からくるレフにもう片方の手で探検を抜くとレフに攻撃する。だがこの傷もすぐにルナによって治されてしまう。



「何だ?無駄だと分かってても攻撃をするのか?」



「これでいいのよ」



「無駄な事を!」



「無駄かどうかは..!すぐに分かることよ!!」



アリスはレフとライの攻撃をかわしながら攻撃を繰り返して行く。アリスはスキルなどは使わずただひたすらどちらかに攻撃をしては治って...というのを繰り返すばかりだった。

その攻撃をし続けるアリスに少し疑問を抱きながらアリスの攻撃を受ける。この攻防を数時間は続けているだろうか。お互いに一歩も引かないと言うか全くと言っていいほど戦況は動かなかった。どちらかが痺れを切らすところだがどちらも全く引く気がないようだった。



「いつまで粘る気だ」



「さあ、いつまででしょうね」



「もう諦めたらどうだ?」



「それはこっちのセリフよ」



攻撃してに相変わらずレフとライを包んでいるルナの緑の光によって回復される。だがアリスは何だか余裕そうだ。そんなアリスを見ながら少し何を企んでいるのかと気になり始める。



「それはどう言う事だ?」


どうやら、あなた達のリーダーに限界が来そうよ」



「はあ...はあ...」



「ルナ様!?」



ルナは疲れたような顔で床に座りこんだ。レフもライもルナの方に駆け寄って声をかける。ルナは「ダイジョーブ」とサムズアップをしながら立ち上がる。レフはまさか...!と言いながらアリスの方を見るがその時には気づいても遅かった。



「マジックポイントがもうあまりないようね」



「マジックポイント..!おまえ、それを狙って!!」



各武器に設定されている数値で表されたものでそれがなくなるとスキルなどが使えなくなるのだ。最初の方には出ていたがそこから設定としては忘れられていた...ゲフンゲフン使われてこなかったものだ。



「ちっ!これを狙って!だから回復を続けさせる為に少しずつ攻撃をしていたのか!」



「ご名答」



「クソ...やるな!」



「すごい!あの誰も勝てないと言われていた最強をここまで追い込むなんて!!」



「すごいすごーい!じゃあボクももっとすごいモノ見せないとね!!」



「ルナ様!それはおやめください!」



「えーいいーじゃーん」



ルナが何かをしようとするところをレフとライが止めようとする。一体何が始まると言うんだ?ルナがレフ達の反対を押し切って何かをくるだそうとしたとき、「それは使うな」とルナの杖に手を置く者がいた。



「ヴェラード様!」



「あら、もう具合はいいの?」



「それにしても、よくこいつにこんな戦法で戦おうと思ったな」



「まあ、みんな思いつくでしょ」



「思いつきはするだろうが、まあこのレフとライだから成り立つ話だろう」



確かに、この2人はお世辞にも強いとは言えない。ルナの回復があるから厄介なだけでそれがなければ簡単に倒せる相手だろう。これはもう少し強めの敵なら、アリス側がジリ貧になっていただろう。ヴェラードは「そして何より...」というとその続きを発した。



「わざわざ何時間もかけて、こいつと戦う気がしれん。時間の無駄だろ」



「それどーいうこと?ヴェラっち!」




「まあ戦って思うのは本当に思うわ」



「さて、無駄話はここまでにして、今度は俺が相手になろう」


アリスは武器を握りしめる。相手はヴェラードにミーファ。一筋縄ではいかないであろう相手だ。



「ところで、他の人たちは?」



「まあ、各々やってるだろうさ」



「それは困っちゃうかなっ!」



アリスは斬りかかろうとするがヴェラードの振り下ろした斧のせいで少し距離を取らされる。斧は地面を砕きヒビを入れる。さすが、オノマトピアの時からさすがだと言いたくなるぐらいの凄まじい力だ。ドカンを圧倒していたあのヴェラードと対峙することになるとは。真正面では絶対勝てないのは分かっている。




「もう四の五の言ってられませんね...!アレを使います」



「ついに出るか!ミーファの召喚の杖が!!」



「召喚の杖?」



杖が光ると床に大きな黒い穴が空きそこから何かが現れる。水色のボディに屋敷の天井ほどの大きさの化け物が姿をあらわす。床にあった化け物が登場した黒い穴は化け物が出ると消えてしまう。



「な、なんなの?これぇ!?」



「これこそ私の『召喚術:魔造神』です」



魔造神とやらは口からブレスを放つとボロボロになっている館をさらに吹っ飛ばす。こんなものがあるなんて!一体どうすればいいんだ...?


「あの変なのどうすれば?」



「倒すしかないわよね!!」



「お前さんは厄介だからな。俺が相手してやる!」



攻撃を仕掛けようとするとヴェラードが斧を使って妨害してくる。勝てないのは分かっているし、どうする...とりあえずこの手で行こう。アリスはまた作戦を思いついてヴェラードに何やら定案を始めた。







「ねえ、こっちについてくれるならいい話があるんだけど」



「いい話だ?なんだ?」



「こっちについてくれたら、いい子紹介してあげるよ」



「マジか!?!?」


食いついた。アリスもアリスでこんな簡単に食いついてくれるとは思ってなく少し呆れたような顔になる。だがヴェラードは首を横に振りながら「だめだだめだ!」と我に帰ろうとする。絶対に勝てないと分かっているアリスは何とか押し通そうと躍起になるしかなかった。



「2人!2人はどう???」



「うーん...」



「3人!!」



「ぐぬぬ...」



「私達は何を見せつけられてるの..?」



テティがそんな事を思いながら見ているとアリスの数字はどんどん大きくなっていく。そんなに知り合いいたかな?なんて事も考えながらただこの謎の光景を眺めていた。







「戻ったぞ」



バーリムが人間の世界から戻ると何やらゲルムが難しそうな顔をしていた。収穫はなかったようで、バーリムの手には何も持っていない。ゲルムは何かの作業をしているようで、覗いてみると、今まで手に入れてきた星7の装備を束ねてある。



「どうだった?人間のところは」



「ダメだったさ」



「そうか...もう敵もたくさんいるし、ならもう始めるしかないな。ギルメラ対策の...武器合成を」





武器紹介



召喚師の杖ー魔神

レア度星☆☆☆☆


攻撃×

MP114(+20)

防御33 114(+14)

重さ12 114(+8)



ミーファも魔神を召喚できるという杖。杖についている魔法弾の攻撃は無いのだが全てのマジックポイントを消費し魔神を召喚できる。だがそれを使うと持ち主にも大きな負担がかかる。

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