百七十四話 全てを焼き尽くす究極奥義
「ふん!いい気になるなよ!」
「何??突然負けそうになったかって、負け惜しみ?」
「そんなわけ!」
そう言って剣を振り回すが全然攻撃が当たrsない。一方のアリスはと言うと攻撃を避けながら確実に一撃一撃攻撃を加えていく。
「どうしたの?もう終わり??」
「っ!」この!」
その一撃を避けてアリスはレミーから距離を取る。レミーは確実にダメージを与えられてボロボロになりながらはあはあと息を切らす
「くっ...調子に...乗るなよ。まだ策はある」
そう言いながら剣を構える。形勢を逆転したアリスは「まだ何かあるの?」と余裕そうに言っている。
「ククク、まだ最後の力を解放してないからな。見せてやる。全てをも焼き尽くす究極奥義を」
「はあ」
呆れたようにアリスはため息をつき剣を構える。何が来るかわからないので一応警戒はしつつ相手の出を伺う。
「大炎王」
そう言うと剣に炎を纏い出す。しかもその炎はどんどんと大きくなっていき剣の上で炎の球体が出来上がっていった。
「まだだ!」
炎の勢いは止まらず、どんどんと炎の球体の大きさは2倍..3倍とさらに増していく。
「まさかこの技を見せる時が来るとはな...」
「何これ...どんどんと大きく...」
さらに大きさは増していきもうすでに5倍以上は膨れ上がった。こんなものを放たれたらひとたまりもないだろう。
「どうだ?降参するなら今にうちだぞ?」
「降参...ね」
そう言うとアリスは持っていた剣を床に置いた。それを見たレミーは少し悲しそうに「なんだ諦めるのか」とだけ言う。
「そんなわけないでしょ」
そう言うとアリスは別の剣を取り出して構えた。それはネネがレミーとの戦いで使っていたものだ。
「その剣...俺がボコボコにしてやった雑魚のやつかぁ?まさかそれで受け止める気じゃあないだろうなあ??」
「そのつもりよ」
「く...あははははははははそんなナマクラで受け止める気か??」
「この剣で十分よ」
「っ...調子に調子に調子に...乗るなよぉ!!!」
そう言って大きくなった火の球体を勢いよくアリスに向けて投げてくる。だがアリスは「はああああああ!!!」と言いながら水を出してその大きな球を一刀両断し、そのままレミーの方へと行き剣を振り上げて一刀両断した。
「ぐあああああああああ!!」
「どう?あなたの言うナマクラで簡単に打ち破られた気分は」
「っ..!!このぉー!!」
必死になり何度も攻撃を仕掛けようとするが余裕そうにアリスは受け止めて全て反撃して返す。何度も繰り返しているうちにレミーはその場に膝をつく。
「もういいでしょ?」
「クソがあああああ!!」
そう言ってまだしつこく襲いかかってくるレミーにアリスは勢いよく一撃を加えた。
「これはイズ隊長の分!!」
「ぐあっ!」
「これは..メルロの分!!」
アリスは「そして...」と言ってそしてもう一度力を込めて攻撃を加える。
「ミミの分!最後に...」
そう言って水を出して先ほどとは比べものにならないほど凄まじい勢いでレミーに剣を振るう。
「待て!やめ...!」
「あなたに痛ぶられたネネの分!!!!!!」
「ぐあああああああああ!!!」
レミーは倒れて動かなくなってしまった。それを見て司会進行は「し、試合終了ォォォォォォ!!!!優勝はアリスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」と高らかに宣言した。