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百七十二話 決勝戦(ファイナル) !!アリスVS.レミー


「さあ、この瞬間がやってまいりました。ついに決勝(ファイナル)。アリス選手対レミー選手」 

 


司会進行役がそういうと、歓声はが湧く。観客もこの瞬間をずっと待ち侘びていたのだ。


「くっく、やっとこの日が来た。お前をぶっ倒す日がな」



「こっちだってそうよ」



「ふん...」



アリスは昨日の占いが頭の中でぐるぐると渦巻いていたが、両頬を叩いて「よし!」と声を出す。



「さあ...では」



そういうと司会進行役はフィールドから離れて天空へと飛び上がる。アリスとレミーは剣を構えながら試合開始を待つ。しばらくして司会進行役の「試合...開始ィィィィィ!!」という掛け声と共に動きを見せたのはアリスだった。




「スキル!!!獄炎葬!!!」



そう言って剣を回転させるとその炎がすごい勢いで周りに広がっていきながらレミーに向かってアリスは剣を振った。勢いよく炎が襲いかかってくる。あっという間に炎に囲まれたが、レミーも「白花火!」と言いながら剣を振えい、パチパチと炎の火花の爆発を起こす。



「いきなり大技とはやるねえ」


2つの炎が混じり合い両者炎を繰り出して激しい戦いを繰り広げる。



「白葬の渦」



こ今度はレミーの体の周りに渦上の炎が出現させるあの技だ。の周りの炎は四方八方に飛び散って攻撃を始め、アリスはそれをキン!キン!という音を立てて全て打ち払う。



「やはり手の内を見せてしまった技は無理か...」



「はーっ!」



「ぐっ!」


ガキン!ガキンと2つの剣が混じり合う音がする。かなり激しい攻防に観客もテティも誰もが息を呑んでいた。



「はっ!!」



「ふん!!!」



両者の激しいぶつかり合いがしばらく続く。お互いに剣から炎を出して、その炎同士をぶつける。2つの炎が相殺され、レミーは「ふっ..」と笑みをうかべる。



「ほら、もっと来いよ」



「言われなくとも!!」



アリスは少数に炎を絞り勢いよくレミーに向かって飛ばす。小さくも炎を凝縮されているため、かなりの威力だ。レミーは1つほど剣で防ぐが、その攻撃で剣は簡単に折れてしまう。レミーは他の攻撃を避ける。



「やるじゃないか」



そう言って折れた剣に炎を纏わせ、剣の形に造形していく。



「さあ...もっと楽しませてくれよ!!」



「っ!!」


アリスは駆け出して炎を纏った剣を振り下ろす。



「白花火!」



そう言いながらレミーが剣を振ろうとするとレミーはそう言って炎の火花を起こす。そしてその火花はアリスの目の前で爆発した。「くっ!」と言いながら爆発に困惑しているアリスに近づいて技を放った。



獄炎葬!!!」



そう言って剣を回転させると白い炎がすごい勢いで周りに広がっていきながらアリスはに向かっていき、あっという間にアリスを包みこんだ。。それはアリスが使ったものと同じものだった。



「なっ!同じものを!!」



「お前も同じ痛みを味合わせてやる!!」



「うぐああああっ!!」



アリスを囲う白い炎がジリジリとダメージを与えていく。どうにか脱出しなければ...そう思いながらアリスは自分も周りに炎で壁を作り出し、それを白い炎にぶつけた。炎同士でうまく相殺して抜け出してからレミーに勢いよく向かっていき一撃を加えた。



「っ!!」



「まだまだぁ!!!」



アリスが攻撃をしようとするがレミーは数歩下がり攻撃を避けてから再び炎を纏いながらまた剣を振る。一進一退の攻防が続く中、レミーは突然うっ、という呻き声を出し一瞬怯んだ。その隙にアリスは剣でもう一撃を加える。



「ちっ...!まだ制御しきれていないか」



「このまま倒す!」



「さてと、そろそろ勝負を決めないと体がかなりまずいな」




そう言ってレミーは白い炎をものすごい勢いで出すと、まるでそれを鎧のように体に纏わせる。



「どうだ?これが更なる力だ」


「っ...!」


レミーのその姿は一瞬消えた。そしていつのまにか目の前にいて炎での一撃をアリスに喰らわせた。その凄まじいスピードにアリスはついていけず攻撃を受けたとことは小さくやけどの後が残るほどだ。


「くっ...早い!」



「この炎の鎧によってスピードも段違いになったんだ!!」


そういうと再びその姿は消え、またいつの間にか目の前にいる。


ほらどうした!蹴りや炎での攻撃でアリスを痛ぶるレミーになす術なく防戦一方のアリス。ついにアリスは膝をついてしまう。



「もう終わりか?」



「まだ...まだぁ!」



「そうこなくっちゃな!来い!!」

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