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十四話 進化を遂げる魔刀



「魔刀の雷!!!」



アリスは雷を放つがガーディスの瘴気によって簡単にかき消されてしまう。ガーディスはアリスに向かって一回剣を振ると黒い瘴気がアリスの方に向かって飛んでくる。

アリスは剣で防ごうにもその勢いに圧倒されてしまう。



「アリス!!」



「なに...これ!?」



「これこそが究極の力!!闇魔と一体化した俺は最強だ!!!」



そう言いアリスに剣を振るう。ガーディスが剣を振るたびに黒い瘴気がのしかかるようにこちらに向かってくる。すごい力だ。先程から圧倒されつつもなんとか剣を使って攻撃を仕掛けようとする。だが瘴気が邪魔をしてなかなか当てることができない。



「魔刀の雷!!」




スキルをもう一度放つがやはりさっきと同じで瘴気に飲み込まれてしまう。このスキルじゃ攻撃を通すこともできないのか。ならばとアリスはガーディスに剣を突き立てるがガーディスの剣に防がれてしまう。



「黒魔葬」



そういい剣を上に上げると瘴気がガーディスの剣に集まってゆく。上にあげた剣を振り下ろすと凄まじい衝撃が周りに走った。轟音を立ててガーディスの周りはあっという間に黒い瘴気でなにも見えなくなってしまった。渦巻いた黒い衝撃はどんどん広がっていきアリスの方へと迫って行く。



「魔刀の雷!!」



アリスが地面にスキルを放つと大きな雷がアリスの周りで火花を散らす。その黒い衝撃でアリスは見えなくなってしまった。



「アリス!!」



衝撃が消えるとアリスはそこには居なくそこにはぽっかりと地面に空いた穴だけが残っている。その穴からひょっこりと髪や服が砂で汚れたれたのアリスが出てきてテティは安堵する。どうやら穴をスキルでこじ開けてそこに隠れたことでそこまでのダメージはなかったようだ。



「方...ならこれはどうだ?黒葬球」



「なに!?」



アリスの周りには黒い瘴気が集まって行く。それはアリス一人を包み込める球体となりアリスを閉じ込めた。アリスは剣で壊そうとしたりスキルを放ったりするが壊れる気配すらしない。まるで硬い鉄で作られたかのような硬さがあった。

なんだかここにいると気力を吸われるような気もする。早く出なければ...そう思ってアリスは何度もトライするが結果は全て同じだった。



「アリス!!」



「無駄だ。こちらの声も聞こえない。この球体は中にいる者をどんどん弱らせていき....死ぬ」



「死ぬって...アリス!!この!なんとかしなさいよ!!」



テティがガーディスの方に向かうがふつうの人間の1/4の大きさの妖精では太刀打ちなどできず手で払われておしまいだった。何度も体当たりを仕掛けるが手で払われて地面を転がるだけだっt。

グッと拳を握りしめて地面を見る。このままアリスがやられてしまうのか...。



ピキッと音がなった。ガーディスもテティも球体の方を見る。球体には少しだけヒビが入っていた。そしてそのビビはどんどん大きくなっていき、そこから光が漏れている。



「なに!?」



「馬鹿な!!」



光が四方八方から漏れてゆき、ついに大きな音を立てて球体が破裂した。中からはアリスの姿。なにやらアリスは見慣れない武器を持っている。

アリスに驚きの表情を見せているガーディスを尻目にアリスはテティと抱き合った。テティはアリス!アリス!と何度もその名前を呼んでいる。



「でもどうして?」



「なんか剣が突然光り出して....」



アリスはそう言いながら剣を見る。アリスの剣は先ほど持っていたものよりグレードアップしたように見えた。黄色だけのものが、黄色と青のデザインに代わりに、刃の方も赤い線が入っている。

ガーディスは驚いたようにふふっと笑みを浮かべた。



「星3の中にごく稀に、使っていると星が変化する剣がある...まさか、こんなところでお目にかかれるなんてな!」



「この剣なら...あいつを倒せるかもしれない」



「ははは!来い!!俺の『強さ』とお前の『強さ』!どっちが上かをな!!!」



ガーディスが剣を振るとまた瘴気が襲いかかってきた。だがアリスが一振りすると全て消え去っている。おそらく前に使った闇を消し去る槍と同じような効果があるのだろう。アリスはガーディスの方に行き剣を振る。ガーディスは瘴気で防ぐもそれはすぐに消え去り今度は簡単に剣がガーディスの方に到達する。肩の方に剣が入り血が流れる。だがガーディスは笑みのままアリスに向かって剣をまた降った。



「さあ最後の勝負だ!!お前の全てをぶつけてこい!!!破滅の邪瘴!!!」




ガーディスはそう叫び大きく剣を降った。先程より何倍も大きな衝撃がアリスに向かう。だがアリスも剣を横にするとスキルの名前を叫びながら剣を降った。



「魔刀の雷閃光!!!」



2つのスキルはぶつかり合い大きくせめぎ合う。2人は「うおおおおお!!」と叫び相手のスキルに負けまいと攻撃の手を強める。2つのスキルはやがて混じり合いアリスのスキルと一つになる。



「ばかな!!!」



ガーディスはそう言いながらアリスのスキルの中に消えていった。

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