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百三十九話 友のために..!


「ぐへへ、アリスぅ...アリスぅ...」



「うわ、ほんとこいつキモいな」



そう言いながらアンバーグは引いたようにリグを見る。リグはアリスの事しか考えておらず、目の前のアンバーグなど眼中にないようだ。



「俺は興味ありませんってか?ならあるようにしてやらあ!」



まずは牽制で矢を放つ。その攻撃が腹に命中するが効いているような感じはしない。



「おまえは要らないアリスを...アリスをぉぉぉぉぉぉぉ!!!」




そう言ってリグは体をパカっと開いてアリスを捕らえた触手を伸ばす。それをアンバーグはダジャレを言いながら矢を放ち、触手を凍らせる。



「ググオォ」



「効いてる!」



「お前は...邪魔!!」



そう言って再び別の触手を伸ばして来る、まっすぐ来るのかと思いきや、触手たちは方向転換をし左右に分かれて襲い掛かってくる。

触手はアンバーグの手足を絡め取り持ち上げた。




「お前を捕まえればきっとアリスも...ぐへへへ」



「近くで見るとキモい奴だな」



「それじゃあアリスに会うまで寝ててくれよな?」



そう言ってリグの体にアンバーグを押し込もうとする。アンバーグは「こんなキモいところにずっとアリスはいたのか...とリグの体を見ながら言い、隠し持っていた矢を触手に当てる。リグは苦しみながらアンバーグを解放し、もう一度捕えようとしてきた。



「俺は友のため...お前を倒す!」


ダジャレを言いながらアンバーグは弓を放ち残りの触手全てを凍らせると渾身のダジャレを言いながら矢を放った。



「スキーは好きかいいい!!!」




その攻撃は腹の空いたところに命中しリグの全身を凍らせる。そして近くにあった大きめの棍棒で勢いよく叩き割った。凍ったリグはバラバラになり、完全に死亡したのだった。


「やった...!よっしゃあああ!!」


アンバーグの叫びが聞こえた。






あーあ、せっかく復活させてチャンスやったのですがね」



そう言うのは世界創設士(ゲームマスター)ノア。アリス達を連れてきた張本人であり、かつて死んだリグを復活させて送り込んだ張本人だ。



「まあいいでしょう。面白いものが見れましたし」



そう言ってノアが画面を切った。そしてこんなことを呟いた。



「もう少し、面白くするにもよさそうですね...」




街は相変わらず騒がしい感じだった。アリスは人に会わないようにできるだけ裏道などを通りながら様子を探っていた。



「さて、ユオを倒す作戦を...」




「なんだかスパイの潜入みたいだな」



「そうね...ってマックスヒーローズ!?どうしてここに!?」



自然と会話に入ってきたマックスヒーローズの3人にそう言いながらそうアリスは尋ねる。



「もしかしたら、俺らがいたら良いことあるかもしれねえじゃねえか!」



「いやないと思うけど...」



「言われてますよ!リーダー!」



「ぐぬぬ...とにかくついていくからな!」



「はいはい」



とりあえず同行を許可してなんとかユオを倒す作戦を立てる事にする。



「そうえいば、アンタあのユオの動くを封じる奴効いてなかったわよね?なんでなの?



「ああ、なんでか分からないがな」



「聞いた私がバカだった。



「バカには効かないんじゃ..イタ!」



そう言うアルに、マブはゲンコツをお見舞いする。


「痛いよおリーダー」



「ふん!」



「来た時名前書かないし、態度はめっちゃ悪いし、勝手にお金散財するし、もう全く...リーダーは適当なんだから」



「うるさいうるさい!」



「...!」


そんなマックスヒーローズの話を聞いたアリスは何かを思いついたような顔になる。そしていきなり走り出した。



「おいアリス!」




「いや...そうなら...おそらく!」



「どこいくんだよ!!」



「ちょっとね!」


そう言ってアリスはどこかに向かった。



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