百三十三話 マックスヒーローズ、必殺の一撃!!
「それで、作戦とかあるんですか?」
アルは走りながらそうマブに尋ねる。もちろんこのままあの業魔王に挑もうものなら鼻息で吹き飛ばされるだろう。マブは「ふっふっふぅ」と変な笑みを浮かべる。
「あるんだね!さすがリーダー!」
「で、その作戦ってのは?」
「そんなものはいらない」
「えっ?」
「我らの力があればそんなものいらないのさあ!!はーっはっはっはっはっはっはっはぁ!!!!」
その瞬間、アルもホーも「あ、だめだこれ...」と思うのだった。だが当の本人であるマブは自信満々だ。本当にどこからこんな自信が湧いてくるのか2人は本当に疑問だった。
「姿は見えているんだが、なかなか近づけないな」
その業魔王は目の前で大暴れしているのだがなかなか近づくことができない。遠くからでも見えているのだが、かなりの距離離れているのだろう。やっと近くに行くとその大きさは近くに行くとかなりの大きさがあるようだ。
「本当に戦うんですか?」
その言葉にビビりながらマブは「お、お、お、おおう!!」と足を振るわせながら言っている。
「行くぞ!!!」
「はい!」
向かっていくマブを見て、業魔王は軽くあしらった。
「なんだあいつは」
「そりゃあリーダーじゃ勝てないでしょ」
「なんだとぉ」
その言葉でスイッチが入ったのかマブは勢いよく立ち向かってく。マブ自身は待てないと思っておらず倒すことしか頭にないのだ。
「リーダー!!」
「うおぉらあああああ!!!」
マブは勢いよく向かっていくがやはり簡単にあしらわれる。それを画面越しにみていたユアはすっと手を出す。テティやユオに行ったからだお動けなくしたあの技は画面越しでもつかえるのだ。だが一向にマックスヒーローズの3人の動きが封じられることはない。
「なんだ?効かないのか?まさか」
「いかがいたしました」
となりにいた悪魔がそう言うと、ユアは「なんでもない」とだけ言った。まあこんなことをしなくとも、業魔王に勝てるはずがないとわかっていたので余裕そうに椅子にふんぞりがえりながらグラスに入ったワインを飲む。
「ま、お手並み拝見と行こうじゃないか」
「うおおおおおおおおおおおおおお」
マブは叫びながら果敢に立ち向かっていく。勝てないと分かってりても立ち向かっていくその姿に、アルもホーもその足が自然とマブと同じ方向へと向かっていく。
「おまえら…」
「手伝いますよリーダー!」
「俺もです!!」
「よし、じゃあアレ行くか!!」
「はい」
3人は武器を合わせて一斉に叫ぶ。
「マックスヒーローズスーパーストーム!!!!」
それはおおきな轟音と共に勢いよく3人で向かっていく大技で、その周りにはすさまじいほどの気のようなものがうずまいていた。業魔王の方もそれを受け止めようとするが、攻撃が胸のところにまで届き何やら何かが割れるような音が聞こえた。
「あいつら!!!」
その光景を見ていたユアはそう言いあがら立ち上がりどこか苛立ったように外に出た。
「やったか!?」
「リーダーそれフラグってやつです」
業魔王はその攻撃では倒されず体制を立て直すとマックスヒーローズの3人の方へと向かっていく。wその動きはなんだか先ほどより少し鈍くなっているような気がする。
「おいおいおい!!」
「はああっ!!!」
その時誰かが業魔王に攻撃を加える。それはアリスだった。アリスの登場に、「アリスゥゥゥ!!!」と言いながら感動していた。
「間に合った!!」
「うわーでっけえなあ!!」
アンバーグ業魔王にそんな感想を抱きながらとりあえず矢を放つ。その矢は刺さりその部分が凍り出すが少し凍る範囲が広がるぐらいだ。
「嘘だろ効かねえのかよ!!」
「この!!魔刀の一閃!!」
スキルで攻撃を仕掛けてみるが効いている感じがしない。
「何!?」
「そいつは特別なんだ。そんじょそこらの攻撃じゃ効かないぞ」
「ユア!!!」
そこに様子を見にきたユアの姿。ユア「どうだ?俺の最高傑作は」と言いながらその業魔王の足をさする。
「そういやお前、弟はどうした??」
「弟...?ああ。今頃強制的に施設で働かせているな」
「そんな!!!」
「ひどい...」
「ひどい?しょうがないだろ?俺の理想となる場所には不要だったからな」
「お前!!」
「まあ、お前らが勝てる相手ではないからな」
「そんなのやってみないと分からないだろ!!」
そうアンバーグがいうと、「どうだろうな?」とニヤニヤしながらユアがアリス達を見ている。
「さあ、ショータイムだ」
そう言うとパチンと指を鳴らす。するとグオオオオオオオという唸り声と共にアリス達の方へと向かっていく。
「はあああっ!!!」
「うりゃあああ!!」
アリスとアンバーグで攻撃を行う。少し効いたような感じはあるがあと何十発かは必要な感じがする。
「硬い!」
「まだまだ!」
「俺たちもいるぞ!」
マックスヒーローズも参戦しどんどんんと攻撃を仕掛けていく。
「うおおおおお!!」
「はあああああああ!!」
2人がかりで何とか倒そうと奮闘するが何度攻撃してもそこまで効いている感じはなかった。
「効いてねえのか!?そんな馬鹿な!」
「アンバーグ!!アレを!!」
「マジか!?」
「うん!」
「まだ試しては無かったけど...こうなりゃ一か八かだ!!!」
2人は武器を交えて気をためる。そして同時の構える。かなりの大技がくるのだとユアもマブ達も思っていた。
「いくぞ!」
「おお!!」
「「うおおおおおおおおおあああああああああ!!!!」」