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百十八話 最凶との決戦



「あなたに倒せるかしら?」



「そんなの...やってみないとわからないよっ!!」


アリスはそう言いながら剣を勢いよくネネに振下ろす。だがネネは槍を横にしてその攻撃を防いだ。キン!という音と共にネネは横にしていた槍をクルクルと回してアリスめがけて突いてくる。アリスはなんとかその攻撃を避けるが何回も突きの攻撃は続いた。



「くっ!!」



「どうしたの??口だけ??」



「そんなわけ!!」



アリスの攻撃を仕掛けるが槍の方がリーチが長くなかなかアリスの剣が届かない。何度か交えながらなんとか近づこうとするもなかなか近寄れない。



「はっは!まだまだぁ!」



「っ!」


余裕そうなネネにどうしたものかと考えるアリス。するとアリスは後ろに方に倒れているミミの方へ行くと杖を回収する。右手に剣、左手に杖という奇妙な二刀流になったアリスはミミの杖で魔物を呼びその相手をさせる。その間に近づいて攻撃しようと言う魂胆だ。だがネネは勢いよく槍を大きく振り回し始めた。「大破散!!!」という声と共に周りにいた魔物を簡単に一掃してしまう。アリスはまた魔物を呼びもう一度同じ事をしようとするがまた同じ技を使われてしまう。



「何??スキルじゃないの?あれ!!スキルならあんなに連打できないはずでしょ!!どうして??」



「教えてあげる。私のは特別なの」



「でも星5でもそんなものはなかったはず」



武器には元々レア度と言う概念がありガチャで出にくいほどそれが高い。だがそのレア度の一番上の星5ですらスキルの連続使用は確認されていないはずだ。どの武器も必ず一度使うと間隔を空けなければ使用できないのだが、ネネのやつは何度も使えている。



「私のはちょーっと特殊でね。あなた達のとは違うのよ。あとミミのもね」



そう言われてアリスは持っているミミの武器の情報を確認する。すると名前の横に++という記号が書かれている。



「++??何これ」



「これはあるとどうやら普通の武器より強いらいしのよ」



確かに、この手の魔物を召喚する杖はたくさんあるが、ミミの持っていたものは他のものよりステータスが高い。たくさん書かれた項目の数字が普通より少し高めに設定されているようだ。



「で、どこでこんなものを手に入れたの??」



「いうわけないでしょ???」



「また闇魔の時みたいにヘントールとかいうヘンテコな魔物が売ったに違いないわよアリス!!」



「どうだろう」



闇魔の時のようなイレギュラーな感じの武器なのだろうがなんというか、アリスにはそんな感じがしないのだ。闇魔は使うと使い手を蝕むほどのものだったしなかなか危険と言えるものだったが、あの時のような邪悪な感じはなかった。



「おしゃべりばかりしていても勝てないわよ」



「いいでしょその武器の出所ぐらい」



「ま、あなたは負けるからそれでもいいか」



「いや、勝つよ」



そう自信満々に言うアリスにネネは槍を向けてくる。アリスは何体か適当に魔物を召喚しながらその魔物を向かわせる。だがあっさりと魔物を倒されてアリスが攻撃する隙を作る事は出来なかった。



「だからミミの魔物程度なんかじゃ止められないって言ってるでしょ??」



「くっ...やっぱダメね...!」



「さて、そろそろ終わりにしましょうか?

大破散!!!」



「アリス!!」


アリスは呼び寄せたモンスターを盾になんとか迫り来る槍の攻撃を防ぐ。だがその威力は凄まじくアリスは少し遠くの方へと吹き飛ばされてしまった。



「どう?アンタ達のとは格が違うのよ」



「くっ...」



「もう終わりね。とどめといきましょうか。大破散!!!」



再びあの攻撃をしてくる。アリスはふとネネが行った事を思い出しもしかしたらと賭けに出る。大きな音と共に煙が辺りに立って何も見えなくなる。ネネは余裕そうに笑みを浮かべていると煙の中から人の影が一つ。その影は立っていてアリスを倒せていないことが分かるとネネの笑みから驚きに変わっていく。



「ふう...」



「あなた...それ!!」


煙の中から出てきたアリスはいつもとは違うものだった。ミミが召喚したゴーレムの体をまるで鎧のように纏っている。



「な、何なの!?それ!!」



「ミミが使った合成を私自身で試してみたけど...結構上手くいったみたいね」



「そんな事が!いやでもそんなものを纏ったところで!!」



ネネは攻撃をしかけるが、キン!という音とともにネネの槍は弾かれてしまった。



「なっ!!」



「ミミが合成したゴーレム2匹は硬かったでしょ?だからこれで防御面はカンペキってわけよ!!」



「っ!」


「もちろんこんな事もね!!」



そう言うと胸のところに隠してあった砲台を出すとチャージを始める。そしてしばらくチャージしたのちに発射し、それはネネの方へとものすごい勢いで向かっていった。ネネはそれに巻き込まれ深い傷を負ってしまう。



「くそ...!」



「どう??」



「すごい!これなら...!」



「あまり調子に...乗るんじゃ無いわよ!!キこんなのどうって事無いんだから!!!」



「さあ、最後の勝負よ!!」



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