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黄昏のアルテシア  作者: 山崎とと
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幕間 世界神話 前編 世界の始まり

皆さんこんにちは、大変暑い中日々ご苦労さまです。


さて、プロローグが終わって本編に入るのですが、その前に主人公のカイルが赴く異世界の土台となる神話がありますのでご紹介したいと思います。

その昔、神様は天上から荒れ果てた不毛な大地を見守っていました。

来る日も来る日も、何千年も何万年もの時間を一人で過ごしていた神様は次第に飽きてきてしまい、また一人でいる事に寂しさを感じていました。

そこで新しく生命を増やせば孤独から逃れられると思い、命を産む生命の苗木を作り、大地に植えました。

しかし、いつまで経っても育ちません。

それどころか次第に枯れ始めてしまいました。

なぜなら大地には命を育むほどの力もマナも残っていなかったからです。

そこで神様は自らの住む天界に苗木を植えることにしました。

すると苗木はみるみるうちに大樹になり、黄金の実を二つ実らせました。

二つの実からはそれぞれ生命が生まれ落ちました。

先ず生まれたのは金色の輪を頭上に携えた神様と似た姿を持つ、しかし体の形が違うものが生まれてきました。

神様はその似て非なる形と自らの形について考え、自分のような形を男なる性、そして新たに生まれた形を女たる性と定義づけ性と云う概念をつくりました。

そしてその女たる性の者に個としての名を授け、ハーモニアと呼ぶことにしました。

次に生まれたのは大きな体、大きな力強い翼を持ち、強靭な顎と鋭い歯、逞しい四本の足、そして全てを切り裂くであろう大きな爪をもつモノでした。

神様はそれをドラグリアと名付けました。

その、黄金の実から生まれたハーモニアとドラグリアにはそれぞれ役目が与えられました。

ハーモニアには神様の代わりに大地を見守る役目と天界の維持を、ドラグリアには不毛な大地に生命力を与える役目を与えました。

ハーモニアは自分だけでは役目を全うできないと悟り神様に提案をしました。

私は体に貴方の命を宿しこの世に生み出す事が出来ます。私の体に生命を宿して下さい。

そうすれば沢山の子が生まれ、その子に役目を任す事ができましょう。

神様はそれを受け入れ、ハーモニアは自らの体に命を宿しました。

これにより、性に更なる意味が生まれました。

ハーモニアから生まれた神の子は背中に白い翼を生やした美しい姿をしていました。

神様はその誕生を喜びその種を祝福の意味を持つ、セラフィという名を与えましました。

沢山のセラフィを産んだハーモニアはその功績を讃えられ、神様に女神としての神格を与えられました。

神様に寵愛されたハーモニアはつがいとして傍で神様を支えていくのでした。

一方、ドラグリアは大地に生命を芽吹かせる為、自らの血肉を大地に与えました。

大地はその血肉を吸い紅く染まりましたが、その膨大な魔力によりみるみるうちに生命溢れる大地に変わりました。

しかし、全ての血肉を与えたドラグリアは息絶えてしまいました。

このドラグリアの死と大地の復活によりこの世に生と死の概念が生まれました。

神様は自らを犠牲に役目を終えたドラグリアに敬愛を示し、その魂に祝福を与え。又、その魔力の残る骸に力を与え、四体のドラグリアを生み出しました。

始祖であるドラグリアの魔力から生まれた四体はそれぞれに個を持って生まれてきました。

一つは情念(じょうねん)なる炎 サラマンドラ。

一つは清廉(せいれん)なる水 ウンディアネ。

一つは晴朗(せいろう)なる風 シルフィンド。

一つは堅実(けんじつ)なる土 ノルムンディ。

四体のドラグリアの誕生により元々存在していた元素の精霊が活性化し世界はマナに満ち溢れました。

更に神様に生命の苗木を授けられたドラグリア達は大地にそれぞれの魔力を流し込んだ生命の苗木を植えました。

苗木はしっかりと育ち、大樹となり再び黄金の実を実らせ、新たな種をそれぞれ生み出しました。


一つは大なる者 タイタン。


一つは水と生きる者 フィニア。


一つは風を詠む者 エルフ。


一つは大地を駆ける者 アンガス。


また、四つの種族はそれぞれの大樹の持つ属性をその身に宿しました。

苗木を植えた四体のドラグリアはこの大地と大樹を守る役目を更に神に与えられます。

最後に神は自らの住む天上をセファルシア、ドラグリアの守る大地をアルテシアと名付け、

こうしてここに一つの世界が誕生したのでした……。


世界神話 前編 世界の始まりより。


駄文ですが、読んで頂きありがとうございます。


今回のお話は神話の前半のお話になりまして、その後のお話はまたの機会に投稿させて頂きたいと思います。


まだまだ始まってもいませんが、これからよろしくお願いします!!


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