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幕 間

――……

――……


 ここは、静かで。

 まるで、音を忘れたかのように、静かで。

 鮮やかな緑に包まれているのに

 感覚として浮かび上がるのは、深い闇の中。

 そう、ここは。

 音も光も届かない、漆黒の闇の中のよう。

 誰か教えてくれませんか。

 未来とは何を意味する言葉なのか。 

 誰か教えてくれませんか。

 生まれてきただけで罪を犯した者の行く末を。

 決して受け入れてはもらえない生物の未来を。

 



 

 暗い。  とても暗い。

 ここはどこ? 私は何をしている?

――誰もいない。 

……寂しいよ。 新世。 一夢。 寂しいよ。

 また、一緒に話をしませんか?

 暖かなその体で抱きしめてはくれませんか?

 返事が――こない。

 いくら待っても、返事が――こない。 

 会いたいよ。

 会いたいよ。

 寂しいよ。

 寂しいよ。

 

 寂しいよ。

 

 

 

 

空の色が変だ。

なんだろう、この胸騒ぎは。

――ねぇ、おとうさん、おかあさんのところに帰ろう?

おとうさん? どうしたの? 

どうしてそんな怖い顔してるの?

どうして泣いているの?

どうしてお父さんがぼくの首を絞めてるの?

息が――できないよ

 

 

 

 

おねーちゃんのお羽ってあったかぁい

んとね、いいにおい

おひさまと、おはなと、おかしのにおい!

 

 

 

 

 

 

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