第一章 一項 日常のあり得ないヒトコマ
初めての投稿となりますので、安心の不安定&不定期でスタートしますのでご容赦下さい。
建前? 裏表? お世辞?
そんなもの考えた事ねぇ!本音駄々もれ、口は悪い、態度は悪いで、自分に正直に20年を生きて来た。
友人も恋人も居ない、親からも捨てられ生きて来た佐藤裕一はある日事件に巻き込まれ死んでしまうが・・・・
その後、紆余曲折を経て・・
「いやいや・・マジ勘弁してくれよ~、ウザッ!!」
ってな感じで異世界に転生するが・・其処には縛りがあったというお話
「この人痴漢ですッ!!」
「はぁ!? 何言ってるのこのブスが!!」
俺の目の前にまるで鬼瓦みたいな顔をしたOLが、俺を指差したまま怒鳴っている。
「私のお尻触ってたでしょ!!次の駅で降りなさいよ!!警察に突き出してやるんだから!!!」
「マジで言ってんのか!? このブタが!大体俺ずっと吊り輪両手で持ってたつ~の、本当か周り人に聞いてみろよ!!」
俺から言われたOLは、側にいた女子高生に聞いていた。
「そいつ私を触ってたでしょ!!証言しなさいよ!!」
言われた女子高生は申し訳なさそうに
「ごめんなさいッ!その人じゃありません、私の鞄が当たってたのは分かってたんですけど混んでてどかす事が出来なかったんです・・・」
それを聞いたOLはとたんに勢いが無くなるが、そこで俺の悪い癖が顔を出し始める・・・
「・・・つかさぁ~何で俺があんたみたいな、チビで不細工で樽みたいな物体、頼まれても、金貰っても触れるかよ!鏡持ってんのか? 良かったら俺のやろうか? 一回自分の事をさぁ、じ~~っくり観察してみたらいいよ、鏡割れるかもだけどね! ははッ!!」
そこまで言った所で電車は駅に到着した。
「まだ言い足りないけど、物体にかまってられないから、今後気を付けろよ!」
俺は足早に電車を降り、乗り換えの為にホームの反対側に向かい・・直後ホームから突き飛ばされ宙に浮いていた、肩越し背後を見るとそこには顔を真っ赤にしたOLが、両手を前に出したままの格好で俺を睨み付けていた。
「マジかよ・・」
直後、迫り来る電車を視界の隅に捉え俺の意識は消失した・・・・。