壊されたのは世界か日常か
時は進み50XX年XX月XX日、今日が世界の破滅への始まりの日だということは誰一人予想することすら出来なかった...
???「あ〜眠いなあ...寝るか、どうせ何もすること無いし...」
桜井 幽也 彼の日常はくだらなく、彼自身は人生をつまらなく思っていた。
次の瞬間揺れの大きい地震が訪れる
幽也「おっと...また地震か、最近なんでこんな多いんだろうなあ」
ゴトゴトゴト...ッ 壁の崩れる音と共に現れたのは1匹の黒い猫
幽也「おい!そこのクソ猫、ツッコミたいところはかなりあるが今からここから出て行け、目障りだ」
黒い猫「俺はクソネコじゃない『ネビュラ』だ。あと今からついて来い、世界が滅びる前にな」
幽也「何がどうなってんだよ...滅ぶってなんだ...あと何故喋れる...そしてその気持ち悪すぎる力はなんなんだ...」
ネビュラ「とりあえずついて来い、状況は後で説明する、早く急げ!死にてえか!」
幽也「胡散臭いなぁ...でも喋る猫が目の前にいる時点で本当っぽいかな...分かった、一応ついて行くよ」
ネビュラ「こっちだ!走れ!」
幽也は息を切らしながらもネビュラについて行った
幽也「おい...クソネコ...まだ...着かねえのか?」
ネビュラ「黙れ!もう少しだ!」
着いた先はまるで戦地のように荒れ果てていた
幽也「ここに何をしに来たってんだよ...というか何で俺なんだ」
ネビュラ「まず最初に何が起こっているか話すべきだな、最近謎に多い地震が起こってるのは知ってるな?」
幽也「ああ...それが世界の破滅?とやらに関係があるのか?」
ネビュラ「半分正解半分ハズレだな、あの地震は最近蘇った古代生物『クラッシャー』による物だ、奴等は人間を喰らい何かを破壊することで生きていく、もう既に何人かは喰われただろうな」
幽也「なるほど...大体分かった、次に聞きたいのは何故俺を連れて来たかについて、そしてお前は一体何なのかだ」
ネビュラ「俺はこの異変に気づいてから奴等を止められる力を持った人間を探していた、それがお前だ、次に俺についてだが、俺はクラッシャーと同じで古代生物だ、俺等の住んでた星は奴等にぶっ潰された、俺等は何かを破壊するような怪物みてえな存在じゃない、むしろ守る存在だ、それでどうだ?ある程度は分かっただろ」
幽也「ああ、なんとなくだがな、で話済んだなら俺帰るわ、もう眠いしこんなところにいても意味ねえだろ」
ネビュラ「それは駄目だ、帰ってもどうせ...シッ!伏せろ、クラッシャーだ」
幽也「あれがか...どうみてもコスプレだが...ちょっと近くで見てくる」
ネビュラ「やめとけ、喰われて死ぬだけだ、それにお前には世界を救ってもらわなくちゃこっちも困るからな、それじゃあ移動するぞついて来い」
幽也「はぁ〜...早くこの茶番終わんねえかなあ...」
ネビュラ「そういや聞いてなかったな、お前名前は」
幽也「幽也、桜井幽也」
ネビュラ「着いたぞ、ちょうどここの辺りに...あったな、幽也、これ使え」
ネビュラが渡したのは斧型の武器と穴の空いた腕輪と謎の模様が入った石板だった
幽也「なんだこれ...斧と腕輪と石っころ?」
ネビュラ「やはりお前に渡して正解だったな、それを持てるのはこの武器の毒に耐える人間だけだ、いいか、そいつを使ってクラッシャーを倒せ」
幽也「なんだよそれ...意味分かんねえよ...でもこれで奴等を...世界の破滅を...いや、俺には無理だ、見ての通り俺は何も出来ない無力な男さ、他を渡ってくれ」
ネビュラ「お前はバカか、どうせ帰ってもいずれ奴等に喰われてされて死ぬだけだ、何もしないで死ぬよりは何かをして死んだ方がいいはずだ」
幽也「......なるほどねぇ、まあその通りだな、何もしないで死ぬよりは何かをして死ぬ方が意味があるかもな!」
ネビュラ「その腕輪に石板をはめ込め、石板の力が使える」
幽也「えーと...こうか、じゃあ早速クラッシャーとやらを倒せばいいんだな!」
幽也の日常はネビュラとの出会いにより非日常となった、滅び行く世界の中で幽也はクラッシャーに立ち向かった...!