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まだ馴れぬ日常

体験談を織り交ぜながら書いてみました


よろしく!

寒い、よく回らない頭でそんな事を思うと、全快には程遠い微睡む意識を総動員させ、今の自分の状況を把握しようとしていた。


築40年程の木造二階建てボロアパートで、目お覚ました村田 勇太は、自分が使用していたはずの毛布を手探りで探しながら目を擦りながら考える。


台所方向からは一定のリズムで包丁の音が聞こえ、何やら鼻をくすぐるものがある。


ようやくそれが料理をしている音と久しく感じていなかった味噌汁の香りだと気が付くと、またさらに疑問が浮かんでくる、誰が料理なんかーー


そんな事を考えながら、ようやく見つけ出した毛布を引っ張ると、すこし重みと共になんだが見慣れないものが目の前に転がりこんで来た。


年齢は10歳くらいだろうか、色は白く腰まで届きそうな黒髪のやたら可愛い女の子だ、つい見惚れてしまっていた勇太は、美少女の「う〜」という毛布を取られた不機嫌そうな抗議の声に我に帰る。


よく見ると着ているパジャマはボタンが外れており、そこから覗く白く柔らかそうな肌とスボンがズリ下がりそこからチラつく白い布切れに驚き慌てているとガラっと寝室の扉が開くとともにチャラチャラした金髪頭に耳にはピアスとエプロンの奇妙な出で立ちの男がそこにいた。


「いつまで寝てr…」

金髪の男、武藤 広正は驚愕の表情をし震える手で携帯を、取り出すと画面を一回横にスクロールした後3回プッシュ


「待て誤解だ!お前が今考えていることなんて一つも無かった!!こいつが勝手に俺の所で寝てただけだ、なぁ俺たち、長い付き合いだろ?なら俺がロリコンじゃない事も知ってるはずだよな?」


「ゆうた、おはよ…う」

俺の声で目が覚めたであろう美少女こと逢沢 香奈は、目覚めの挨拶を言い切ると力尽きたように俺へともたれ掛かる。


カシャッ


誰だ!音のした窓のほうに目をやると少し開いた隙間から携帯のカメラと黒髪が見える。


「ふむ、学校では少し暗いイメージを持たれがちだがスポーツが得意で勉学も程々にできどんな相手だろうと自分の意見をハッキリ伝え上下や男女間に囚われない芯の強さからクラス女子からそこそこ人気の有る村田 勇太の正体は自宅の寝室に女子と肉体関係を強要する鬼畜ロリコン屑野郎っと」


誰がどう聞いても褒められてはいないであろう内容を胸から取り出した手帳に記述し、窓から覗く眼鏡男子の同じ高校に通う新聞部である西条 青葉の声に勇太は叫ばずにはいられなかった。


どうしてこうなった!!

ありがとうございます!

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