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終章〜エピローグ〜

真実の真実

 あれから1ヶ月が経った。俺んちは別に引っ越す可能性はゼロに近くて、いつも霊体の花子に意識が遠くなる程抱き締められる。


 久しぶりに母親が帰ってきた。特に変わった所は無く、久々にコンビニで飯を済ます事は無かった。夕食はチンジャオロースだったが、肉が入ってなくてただのチンジャオじゃねーかと突っ込んだ。

 なんかいきなり母さんが泣いたからチンジャオって突っ込んだのがいけないのかと思い、何回か謝ったが、違う事だった。



 父さんが死んだのだ。


 看守数人が腹いせに父さんに手錠をかけ、護身用のナイフで刺したらしい。

 無惨な死に方だった。

 父さんは、看守の嫌がらせのストレスで、精神的におかしくなって、お茶を色んな飲み物に呼び間違えるらしい。しかもチェーンソーやドライバーやスタンガンになりたいと言っていたらしい。



 母さんが向かったのは刑務所。父さんはそこで罪を償っていた。

「なあ」

「ん?」

「剛は、元気か?」

わからない。私最近会えないもの」

 母さんは、いつもは変な事を言って自分を困惑させていたから、いきなり普通の話をされて、懐かしさを感じさせられたそうだ。

「あいつも、彼女ぐらい出来てるんだろうな」

「さあね」

「なら、応援したいな」

 あいつの目の前でなぁ。父さんは笑みを浮かべてたんだって。


 イタルさんは、父さんだった。

 そういえば、初めて会った時、涙、浮かべてたな。

 ヘヴンってすっげーいい所だな。

 今度、行きたいな。

 な、マリン、父さん。俺

あんたら二人と会えて、すげー出来事にたくさん遭遇したんだ。

 ちゃんと、恩返しさせてくれよ。


「母さん」

「ん?」

「父さん、好き」

「うん」

「俺も」


 約束な。

皆さん、今までほんとにありがとうございました。

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