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私立紅葉学園生徒会活動記録

本当に生徒会なんです、これでも

作者: 五円玉

こんにちは!

五円玉です!!




……また書いてしまった、生徒会シリーズ。


今回ははやくも第3弾!!


相変わらず下ネタ注意な作品なんで、純粋な良い子は充分注意するように!!


「会長ぉ〜! もしかして今、糸引いてる?」


「白咲ぃぃぃッ!!」















本当にもう白咲はクビにしよう。


こんにちは皆さん。


私立紅葉学園生徒会長の赤木 正だ。





現在生徒会室。


あれから1年が経った。


俺達は高校3年生に。


そう、受験シーズン。


「蝋燭の有効な使い方……ふぅん、なるほどですわ」


「アキバでフィギュアの安売りしてんのは……この店とあの店でゲソ」


「UFOの目撃情報を調べていくと、なんとあのバミューダ諸島のトライアングルとの関係が!」


「赤ちゃんはコウノトリとか言う、甘っちょろいモノでは産まれないわ。男と女が(ピー)して初めて出来るのよ」




……我が生徒会メンバーも、皆机に向かいそれぞれ勉強中。


何の勉強しているのかは、触れない方が賢明だぞ。


ちなみに、上から副会長の青森 琴音。

書記の黄池 太郎。

会計の緑山 総一郎。

庶務の白咲 月乃。


全員3年生だ。


そして……




「先輩達、さっきから何勉強してるんですか……?」


椅子に座りながら、ジト目で4バカを見つめているこの女子生徒。


名前は黒森 綾。


そう、去年の文化祭の後の生徒会選挙で、新たに入って来た新生徒会役員なのだ!

学年は俺達より1つ下の2年生。


役職は一応庶務。

白咲と同じ。


「いいか黒森、4バ……いや、他の先輩は勉強中なんだ。だから勉強の内容に触れ……いや、話し掛けない方がいい」


黒森は至って普通の子だ。

次期生徒会長を任せても良いくらい普通。


こんな変態共と一緒にしてはいけないのだ!


「は、はあ……」


頼むぞ黒森。

お前まで変態の道に目覚めないでくれよ。















「あ、会長スラマッパギー!!」


「…………」


翌日、廊下でデブヲタの黄池とすれ違う。


朝からテンションダウン。


「会長?」


「……なんだ黄池」


朝から汗臭い奴だ。

まだ春だぞ。


「生徒会長がさ、挨拶返さないのって、どうなの?」


「……は?」


お前いつ挨拶した?


そしてお前、何制服の下にキャラものTシャツ着てるの?


汗でワイシャツが透けて丸見え。


「だから挨拶したじゃん。会長スラマッパギー!!」


「……それ、挨拶だったの?」


ってか、スラマッパギって何?


「会長まさか知らないの? うわ時代遅れだ! アキバではやっていけないぞ!?」


「生憎俺は秋葉原でやって行く気はこれっぽっちもない」


「え? 何をやってくの? まさか6と9的な……」


「白咲ぃぃぃッ!!」


ってか、いつから居たコイツ!?


「まぁ、俺も二次元の可愛い子なら6と9的な事しても……」


「黄池ぇぇぇッ!!」














「いいかい黒森、ユーマの目撃情報を調べてみると、意外と雪山の方で……」


「はあ……」


昼休み、俺は購買に行く途中、ロータリーで悪教育をしているバカを発見。

排除に挑む。


「雪男とユーマ、この関係からしてだな……」


「はあ……」


「あ、緑山!!」


偶然を装い、ターゲットに接近。


「ん? あ、会長」


「こんにちは会長」


黒森、そんなこんにちは根岸みたいな言い方……じゃなくて。


とにかく緑山、俺に気付いた。


「お前会計だろ? この後の部活の予算折衝、行ってくれるか?」


とにかく、この変態を常識人黒森から引き離す。


悪影響を阻止する!


「え? 僕に予算折衝任せるの?」


「だってお前会計だろ?」


「じゃあ、部活予算全部オカルト研究会に回すけど、いい?」


「…………」


あー……まさかのカウンターだ。

こう来るとは。


「緑山、お前は生徒会だろ。この学園の生徒全員の事を考えて……」


「じゃあ会長がやればいいじゃん」


「お前、今年のオカルト研究会、部費削減すんぞ」


ちなみに部員は緑山足して3人。

廃部スレスレ。


「……黒森、この会長ヒドイと思わないか?


「えっ!?」


「コラ緑山、黒森に振らない」


全く……

仕方ない、作戦変更。


「分かった。予算折衝は俺が行く。黒森、手伝いに来てくれるか?」


「あ、はい」


最初からこれで良かったのでは……


「会長はヒトの皮を被ったチュパカブラだ。黒森、捕食されないよう気を付けろよ」


「そうなんですか、会長?」


「……信じるなよ、あんな事」


そして何故俺の半径五メートルから離れるんだ?


NOチュパカブラ。














そして部活の予算折衝。


生徒会室に各部活の会計係を集め、1部活ずつ折衝開始。


「はい次野球部。えっと、グローブとバットと……」


「じゃあ手芸部。裁縫のセットとエプロンと……」


黒森は運動部、俺は文化部を担当。


そして……


「じゃあ次、茶道部」


「はい」


そして茶道部会計報告書を持って現れたのは。


「あれ、青森茶道部だったの?」


「そうですわ」


そこにいたのは青森。

茶道部だったんだ。


「だからお前、折衝には来れないって昨日……」


「その通り。会長、とりあえず報告書の確認を……」


「あ、ああ」


いかん、折衝折衝。

俺は青森から茶道部の会計報告書を受け取る。


なになに?

必要な備品……


茶碗

茶葉(抹茶用)

文化祭で出す和菓子

蝋燭(そんなに熱くないやつ)

(ソフトな)

縄(太めの)

縄のキレイな結び方(参考書)

チェーン

ローt


「ちょっと待てぇぇぇッ!!」


思わず絶叫。


「何ですの会長?」


澄まし顔の青森。

何だコイツ。


「お前何!? これ茶道部関係ないよね!?」


特に上から4番目以下。


「何を言って……これは茶道部員の仲を良くするパーティーグッズ的な……」


「茶道部日頃何してんの!?」


現在茶道部員は青森含め12人。

ほとんどが女子。


「何って……ムフフな事ですわ」


「あ、言っちゃったよこの人!」


じゃあ茶道は?

何? やってないの?


「とにかく、これで全部ですわ。予算は……」


「茶碗、茶葉、和菓子代だけな」


今度茶道部には視察に行かないと。

茶道やってんのか見に行かないと。


「会長、まさかムフフが見たくて茶道部に?」


「……いや、茶道部廃部計画実行のためだ」


そして何気に読心術を青森は身に付けていた。


















「あ、会長が黒森さんを売春してる」


「白咲、またお前かぁぁぁッ!!」


現在予算折衝が終わり、職員室の生徒会担当教師に折衝報告へ行く途中。


ちなみに今年は茶道部、オカルト研究会、アニメ愛好会の3つの部活で部費削減に成功。


部活もいいが、生徒会の仕事もやれ。




そして、今は黒森と共に職員室へ行く途中、下ネタ女王と遭遇してしまった。


「黒森さん、会長は飢えたオスだから、近づくと初めてを持ってかれるわよ?」


「え、うそっ!?」


「白咲、お前本当にクビな。明日から生徒会室来んなよ?」


庶務は黒森で充分。


「か、会長まさか……」


「そして信じるなよ黒森」


チュパカブラの件と言い、黒森は純粋だ。


つまり、変態に染まりやすい。


いかんッ!!


「とにかく、俺達は先生に予算折衝の報告に行くから。白咲、ガチで明日から生徒会来なくていいから」


「まぁ会長、そんな……先生にまで手を……」


本当に殴ってやろうかこのエロ野郎……


「会長……不潔です……」


「おーい黒森、お前は俺よりもっと不潔な白咲を信じるのか?」


「やだ会長、不潔とか汗臭いとかはアウト。ちゃんとヤル前にはシャワー浴びなくちゃ」


「な、黒森。コイツの方が不潔だろ?」


「……あの、白咲先輩。ヤル前って、何の事ですか?」


「ああ、この子は純粋なんだっけぇ!」


忘れてた。


「それはね、男が女を押し倒して……」


「白咲ぃぃぃッ!!」


そして黒森ぃぃぃッ!!


お前さっき先生にまで手を……で引いてたよな!?


随分都合の良い純粋だ。




「……とにかく、会長は自家発電に関してはプロだから、色々と聞くといいわ!」


「自家発電……」


「ヤバい、このままでは黒森までもが下ネタに走り出す!!」


アカンッ!!

次期生徒会長候補が残念になるッ!!


「何しろ会長は……まだチェリーボーイだしね!!」


「し、白咲ぃぃぃテメェッ!!」


「あ、会長が壊れた」
















「……はぁ、もう嫌だ」


結局、何故か黒森には嫌われてしまい……


白咲は黒森を洗脳し、エロ庶務2号を造り出してしまったし……


黄池はスラマッパギーだの、語尾にゲソだの、何か酷くなったし……


緑山はバミューダトライアングルの視察だかで、何か突然行方不明になって……


この前茶道部から、なんか喘ぎ声が聞こえ……




もう……俺、生徒会長やっていけないよ……


はやく引き継ぎしたい……


「会長、そんなに悩まないで」


「白咲……」


「はい、会長の元気が戻るように、私が選んだ素敵なプレゼントをあげる!!」


「なっ、プレゼント? なんかすまな……」


ヴィィィンッ!!


「男の子は、アスタリスクに突っ込んで使用……」


「白咲ぃぃぃッ!!」

青森と黒森、森って字が被っている事に気付いたのが、まさかの最後の辺りを書いてる時で……


何かややこしくなってすみませんでした。






とにかく、どっかのPTAから苦情殺到の生徒会シリーズも、もう3回目。


会長達も3年生になり、そろそろ生徒会も引退かっ!?




もし、万が一また生徒会シリーズを書く時があったとすれば、恐らくそれが生徒会シリーズ最終回になる事でしょう。


多分だけど。




ではまたいつか!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 登場人物全てに色がついていることに初めて気がつきました。 [一言] す、凄い生徒会ですね うん、引き継ぎたい気持ち分かるよ。 頑張れ生徒会長! 続きを楽しみにしています。
[良い点] やっぱり面白いです!! 読んでいてとても楽しい作品でです。 [一言] 「生徒会シリーズ」、大好きです!! また、書いてくれれば嬉しいです!!
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