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依頼屋?アフタ~ダ~ク!!

作者: 平岡 理璃

実は3つ目の作品になります^^

こちらのサイトで書くのは初めてで、でもとても書きやすいので助かります^^

よかったらこれからも皆様の御ひいきをお願いしたいです^^

「これでよし!」


明るい今時の女の子の部屋というイメージがぴったり合いそうな部屋にぬいぐるみが置いてある部屋に一人の女の子がいた。

影が薄そうだった昔とは全く違うが、威圧的であるのには変わりない。

そんな神様だった。


私は制服を着て鏡であわせる。

なにか初々しさを漂わせているのには理由がある。

それは、

今日は私が高校生になる日!

そして下界に出る日!

なのだ。

だから少し髪をいじってスウィートリュクスショートにしてみた。

自分でしたからうまく出来てるかはわかんないけど我ながらいいと思う。

あれから1000年ほど経ち、世界も大分変わってきた。

超能力が使えるようになったので、授業もそれを中心にして行われているようだ。


あの時、神の力を使用したらしいのだが、どんな力を使ったのかは、全く記憶にない。

それがあまりにも強い力を使った反動なのだと私は考えてる。


あれからは平和になってきたのだが、それもあってか少し暇になってきてしまった。

神と呼ばれる存在がそんな事を言うのはダメな話だとは思うが、私だってまだ子供なのだ。

もう少しくらい遊んでも罰は当たらないと思う。

そう思って下界について調べてみたのだ。

現在は超能力開発のための授業中心になっているようだ。


つい50年前からの事らしいので、ほとんど実験も進んでいないとのことだ。

私は暇だったので少し入ってみようと思い、高校を調べてみた。

名前はその後考えて、小鳥遊 チョコ(たかなし ちょこ)とつけてみた。

お菓子が好きになったからという理由だ。


そして私は啓寮学園高等部に高1として入ることになったのだ。

最初は能力測定をしたことがなかったので、面接に行ったときは、怪訝な顔で見られたが、私はレベルが高いらしく、なんとか入ることができた。

レベルは1~10での構成だと聞いたが、私は10らしく、とりあえずすごく重宝された。


私は次の日に強引に神の力を使って変更させた。

「これでよーし」

そう言って、外に出る。

今は3月で多少寒いが、今のテンションを考えると、じっとはしてられなかった。


シューーーと電動浮遊車の音が聞こえる。

ミーンとなぜかセミの泣き声が聞こえる。

「おかしくない?!」

思わずつっこんでしまったが、冷静に情報整理してみる。

今は冬~春で、セミが通常出てくるのが7月位。

「まさかここまで異常が起きてるなんて知らなかったわよ。」

私は顔を手で覆いながらああでもないこうでもないと、一人で悩んでいると、声をかけられた。

「どうかしました?」

男の子だった。

この前の面接では女の人しか見なかったので、男の子を間近で見るのは始めてだったりした。

「えっと、大丈夫ですか?」

思わず見とれてしまっていた。

この何秒が、私の今までの時間と同じ位に感じられた。

神様がこういうのも何だが、人間ってこんな感情をもっているから人間なのかなと、そう思うには十分すぎるほどの出来事だった気がする。

私はその問いにゆっくりと答えた。

「大丈夫、です」

「そう、よかった。君は啓寮学園の生徒みたいだね」

彼はニッコリと笑顔で聞く。

「はい、高等部の1年で入る小鳥遊 チョコです」

「ご丁寧にありがとう。俺は高等部2年の五十嵐(いがらし) (なつ)だよ。よろしくね」

その言葉がとても優しく、私の持っていた人間のイメージが優しい感じになったのを覚えている。

どう答えたのかまではあまり覚えていなかった。


その日、学校につくと、今までにない緊張があった。

新入生はみんなこんな気分なのだろうか……などと考えながら廊下を歩いていた。

それはイメージ通りのよくある学校という気がした。

歩いている左側の窓には窓があり、右側には教室がたくさん並んでいる。

通り過ぎていく人は男の子も女の子も身長も顔もみんな違っていた。


教室に着くと、ドアを開ける前から緊張はどんどんと大きくなっていった。

どんな風に挨拶すればいいのか、どんな風に入ったらいいのか、などと色々考えてしまう。

マイナスに考えれば、ドアを開けたら違う教室でしたなんてことも、ありえるのかもしれない。

なので、ドアと教室とメモ帳を交互に見ながら、私は意を決してドアを開けた。

ガラガラと音を立てながら開く扉はとても古いものなのだろう。

私は開けた時どんな顔になっていたのだろう。一人の男の子が言ってきた。

「そんな緊張するなよ。面白い奴ばっかのクラスだからさ」

「ふお!わかかりましした」

何度も咬んでしまい、とたんに恥ずかしくなる。

「気楽に入れよ」

そう言いながら背中を押され、強制的に部屋に入れられた。

少しの間、私はキョロキョロとしながら、部屋に入っていく。

みんなからの視線もあって、落ち着かなかったが、自分の席を見つけて、そこに座る。

私の席は真ん中の一番前のようだ。

しばらくの間、視線に圧迫感を感じて、私は肩に力が入りっぱなしだった。


それも、ほんのしばらくだった。

隣の席の女の子が、話かけてくれたのだ。

「私は我糖 ショコラ(がとう しょこら)って名前なの。ここの学校席替えないみたいだし、一年間よろしくね」

私はどう対処すればいいのか迷って、今朝のようにとりあえず自己紹介してみた。

「小鳥遊 チョコです。今度ともよろしくお願いします」

神様がこんな自己紹介するなんて普通では考え付かないことだろう。

私ですら考えられなかったことだからだ。

「へへ、私実はレベル7なんだ。すごいっしょ?」

ショコラちゃんは自慢気に、レベルを発表してくれた。

私はどう答えるべきかと、つい苦笑いになってしまう。

「す、すごいね。代償は何だったの?」

「あれ?代償が魔法に必要なのって高レベルの人しか知らないような事実で研究者すら知らないはずじゃなかったっけ?」

私はついうっかりと喋ってしまった事を反省して、とりあえず言い訳を考えた。

きっと神様だと言っても誰も信じてくれるはずがないからだ。

「実は私も高レベルなの」

「まじ?!いくつなの?」

興味津々とばかりにショコラちゃんは食いついてくる。

「10なの」

「レベル10?!」

ショコラちゃんの声によって、教室は一瞬ざわめいた。

ショコラちゃんもしまったと声に出しながら小声で聞いてきた。

「それってまじ?そうなると学校で初のレベル10だよ?」

やはり神様は強かった!

と心では思っているが、口には出さない。

あえて一般人を装ってみる。

「やっぱりそんなにすごいのかな?」

「そ、そりゃすごいよ!私以上のレベルなんて見たのも初めてだもん!」

私はその言葉に少し嬉しさを感じたが、人間がどういう生き物なのかを思い出して、少し心を閉ざした。

どうせレベル10を利用した実験のために私はここに受け入れられたのだ。

なら、ショコラちゃんだってどうせ同じはず。

私のレベルを知ったのだから、それを利用して虎の威を借る鼠にでもなろうとしているのだろう。

だから私はあまり人と関わるべきではない。

成長しきっていない精神だと、すぐに感化されてしまいそうになる。



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― 新着の感想 ―
[良い点] とてもストーリーが面白く、オリジナリティーと、安全な設定を掛け持ってたので、読んでて面白かった。 次の投稿楽しみにしています。 [気になる点] 小説に馴染みがないのか、表現が完璧ではなかっ…
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