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転生したらトカゲだった~進化を重ねて最強のドラゴンになれ~  作者: ギッシー
第2章 北の山脈編

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67.〖闇魔法LV10(MAX)〗〖シャドーソード〗

 手札が足りないこの土壇場で嬉しい事に〖闇魔法〗のLVがMAXになってくれた。

 ツララの〖氷魔法LV10(MAX)〗を見てから私もほしいってずっと思ってたんだ。きっと日頃の行いが良いおかげだな。お天道様は見てくれてたんだよ。

 あっ、神様って言っても神の声(仮)、お前じゃないから勘違いしないように。

 それで、〖シャドーソード〗ってのはどんな魔法なんだ? LVMAXの魔法なんだから期待しちゃうよ。


【魔法スキル〖シャドーソード〗とは、闇の魔力を剣の姿に変え敵を斬り裂く魔法です。発動中はMPを消費し続け、消費MPが多いほど威力が上がります】


 へー、魔力を剣に変える具現化系の魔法か、消費MPで威力が上がるってのはロマンがあるわ。私のMPしだいでは最強の剣が作れそうじゃない。

 でもさ、私ったらドラゴンじゃん? 剣なんて持てるのか?


【〖シャドーソード〗は実体のある剣と違い魔力の剣を手から発生させているため、すっぽ抜ける事はありません。ただし、ドラゴンの体では人間ほど器用に扱う事はできないと思われます】


 なーほーね。ドラゴンでも問題なく使えそうだわ。さらに人化した状態なら細かい剣技も使えるってわけね。いつもありがとう天の声の姉さん! 説明感謝するわ!

 そんじゃあ早速使ってみますか、〖シャドーソード〗発動!

 おおっ、剣が出たぞ! でも、凄い勢いでMPが吸われていく……気を抜いたら意識を失っちゃいそうだわ……。


 私が剣を持つように両手を構え魔法を発動すると、構えた両手から漆黒の剣が出現する。それを見たソーマは動きを止め、様子を見るようにこちらをジッと見詰めてから苦虫を噛み潰したように合体している表情を歪めた。

 ――ッ! この不快感は〖鑑定〗されてる?


「〖闇魔法LV10(MAX)〗〖シャドーソード〗だと! 先程までそんな魔法スキルは持っていなかったはず、戦いの中で成長した? チッ、これが〖修羅界〗取得者の成長速度だというのか……!」


 どうやら〖シャドーソード〗には驚いたようだな。お得意の余裕の笑みが消えて口調も荒くなってるぞ。


「怖ろしいほどの魔力を秘めた闇の剣……これが〖闇魔法LV10(MAX)〗の魔法……だが、私とて〖死霊魔法LV10(MAX)〗を持っている。ならば魔力の高い私が勝つ!」

『例え魔力で負けていても残りMPは私の方が高い! 勝つのは私だよソーマ!』


 ソーマは走り込んで大振りのパンチを放ってくる。そのパンチを受けようと〖シャドーソード〗を振るう。だが、パンチと激突すると思った闇の刃は、スパッとソーマの腕を切り裂いた。

 うぉおおおッ! 凄え威力だ〖シャドーソード〗! いける、これならいけるぞ!


「バカな! 何という切れ味……! 〖ネクロマンシー〗により合体強化された腕が斬られただと……ッ! だが、私の本体に刃は届いていない」


 腕を落とされたソーマだが、まだ余裕のある笑みを浮かべている。

 そう、合体したソーマの本体は体の中心にある。ガワを攻撃してもHPは削れるけど、最終的には本体を攻撃しなきゃ倒しきれないんだ。


「片腕を落とした程度では終わりませんよアテナさん!」


 ソーマは腕を斬られても怯まず残った腕を振り回してくる。それをさっきと同じく〖シャドーソード〗で斬り落とす。

 何の変哲もないさっきと同じ大振りパンチ、そんなの簡単に迎撃できる。何考えてんだこいつ?

 そう思った時だった。私がパンチを斬り落とすのと同時に下からソーマのキックが飛んできた。迎撃で体勢を崩していた私は躱せず直撃を受けてしまった。


 ぁ痛ーーーッ! くっそ、ただではやられんぞ!

 私はキックが当たると同時に足を斬り付け、吹き飛ばされる前に反撃し、ソーマの足を切り落とす。

 これで両腕と足一本を落とした! 腕がなければ〖高速オペ〗も使えないでしょ? 終わりにするわよ!

 私は急旋回で方向転換し、ソーマに接近して残った最後の足も斬り落とした。


 よっしゃあああッ! 達磨だるまの完成だ! これで文字通り手も足も出せないだろ!

 えっ、なんで生殺しみたいな酷い事するのかだって? そりゃあ今こいつを殺したら町のみんなが元に戻れないからだよ。

 私は元に戻せないって話はブラフだと思うんだ。だってこいつは〖探究者LV――〗なんて称号スキルをもってるんだよ。そんな人間が戻す方法を研究しないはずがない。私は知ってると睨んでる。まっ、あくまで希望的観測だけどね。1%でも可能性があるなら試してみるべきじゃない。

 私は情報を聞き出すため、四肢を失い身動きができないソーマにゆっくりと歩み寄る。


「くそ……この私がここまで追い込まれるとは……ですが、勝利が見えて迂闊に近寄ったのは悪手ですよ。〖死の誘惑〗」


 ソーマが近づいてきた私にスキルを使用してくる。

 これはまだ使ってないスキル〖死の誘惑〗、特に何もおきないがどんな効果なんだ?


【魔法スキル〖死の誘惑〗とは、相手の精神に異常を与える魔法です。この魔法を受けた相手は死に誘われ、自ら命を絶ちたいという衝動に襲われます。相手との魔力差が大きいほど成功しやすく、決まれば一撃必殺の強力な魔法です。ですが、精神が安定している相手には成功率が下がります】


 あっぶねー! 即死魔法じゃんか! 癇癪持ちじゃなくて助かったわ!


「くッ……悩みのない人はこれだから困ります……」


 ソーマは合体した顔を悔しそうに歪めて愚痴を零す。

 はぁあああ!? 私が悩みの一つもないお気楽ドラゴンだって言いたいんか?

 そりゃあ私にだって思い当たる節はある。こんな魔法やらステータスがある訳わからん異世界に転生したってのに、すぐに順応して重い悩みもないし……ん? って事はお気楽って評価はあってるのか?

 まあいい、私は細かい事は気にしない女。そんな言葉で動揺なんてしないもん!


「――クソッ、MPが……合体を維持できない……ッ!」


 合体が解け、大量のアンデッドと分離したソーマが投げ出され地面に転がった。

 合体が解除された……MP切れで〖ネクロマンシー〗を保てなくなったのか?

 どうやら今の〖死の誘惑〗が最後っ屁だったみたいね。でも、まだとどめを刺す訳にはいかない。みんなを元に戻してもらわなくちゃ。

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