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転生したらトカゲだった~進化を重ねて最強のドラゴンになれ~  作者: ギッシー
第2章 北の山脈編

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62.死霊魔法LV10(MAX)〖ネクロマンシー〗

「こないのですか? では、攻撃しやすくしてあげましょう。〖ネクロマンシー〗」


 私たちが戸惑っている間にソーマが仕掛けてきた。

 いきなり〖死霊魔法LV10(MAX)〗の〖ネクロマンシー〗できた! 一体どんな魔法なんだ!?

 魔法を唱えるソーマに警戒を強めるが何も飛んでこない。不発か? そう思ったが、周囲にいるアンデッドたちがソーマに集まっている事に気が付いた。

 いや、周囲どころじゃない。町中のアンデッドが集まってるぞ!


「様子見ですかアテナさん? また判断を誤りましたね。私の〖死霊魔法〗〖ネクロマンシー〗は使役しているアンデッドを操る魔法。その極致を見せてあげましょう。合体!」


 叫びと同時に集まったアンデッドたちが一斉にソーマに吸引され、一つの大きな肉塊となる。そして、ウネウネと蠢きながら形を変え、十メートル以上ありそうな巨人が誕生した。

 な……なんじゃそりゃーッ! アンデッド軍団と合体して巨人になっちまったぞ!


「どうです? 人から外れたこの姿ならば攻撃しやすいでしょう?」


 現れた巨人を呆然と見上げていると、その口が開きソーマの声が聞こえてきた。

 実に私たちを見下した嫌味な声だ。性格の悪さが声に現れているわ。でも、多少体が大きくなったからってそんなに強くなるのか? とにかく〖鑑定〗してみよう。


―――――――――――――――――――――


〖ソーマ〗

種族:人間(合体)

LV :48/90

HP :1217/1304

MP :1017/1425

攻撃力:203+500

防御力:177+500

魔力 :1425

素早さ:234+200


装備

〖ケイオスロッド:B+ランク:攻撃力+28、魔力+35〗

〖魔導士のローブ:Cランク:防御力+17、魔力+12〗

〖死神の指輪:B+ランク:魔力+27、状態異常耐性アップ〗

(合体中のため装備品の効果無効)


通常スキル

〖鑑定LV8〗〖鑑定妨害LV――〗〖人間言語LV10(MAX)〗

〖気配探知LV7〗〖思考加速LV5〗〖呪詛LV5〗

〖暗視LV3〗〖隠密LV4〗〖高速オペLV10(MAX)〗

〖HP自動回復LV4〗〖MP自動回復LV7〗〖痛覚緩和LV5〗


魔法スキル

〖死霊魔法LV10(MAX)〗

〖亡者の手〗〖怨嗟えんさの視線〗〖死の誘惑〗

むくろ障壁〗〖ネクロマンシー〗


〖水魔法LV5〗

〖癒しの水〗〖浄化の水〗〖ウォーターボール〗


耐性スキル

〖物理耐性LV4〗〖魔法耐性LV7〗〖毒耐性LV5〗

〖酸耐性LV4〗〖麻痺耐性LV3〗〖呪い耐性LV7〗

〖石化耐性LV3〗


称号スキル

〖探究者LV――〗〖縁覚えんがく界LV――〗


スキルポイント:380


―――――――――――――――――――――


 ステータスに凄い補正がかかってるぞ! 弱点だったHPとフィジカル系ステータスがとんでもなく上がって隙がなくなっちまった! こいつ見た目だけじゃない。めちゃくちゃ強くなってやがるぞ!


『不味いですぞ主様、奴め相当強くなっております……』

『ええ、わかってるわギン爺。でも、こっちにはツララもいる。三人で戦えば勝機はある。やるわよ』


 ステータスは確かに高い。でもね、たった一人じゃ三人の攻撃は防ぎきれないわよ。


「この姿を見てもまだ希望を捨てませんか、確かに神の眷属と共闘されると厄介ですね。ならばこうしましょう〖ネクロマンシー〗」


 ソーマが再び〖ネクロマンシー〗を唱えると、残ったアンデッドが意思を持ったように動き出し町を破壊し始めた。

 こいつ何してんだ? 人がいなくなった町を破壊したって意味ないだろ?


「止めろ! ユナの町を壊すなぁあああッ!」


 そうか、私にとっては気に入っていたとは言え旅の途中立ち寄っただけの町でもユナにとっては大事な故郷、壊されれば怒りもする。破壊を止めるにはそっちに人手を割かなきゃいけない。自分と戦う人数を減らそうって作戦か! ん? あれは?

 町を破壊するアンデッドの中に見知った顔を発見した。それはこの町の町長であり、ユナの祖父でもあるテルメンだった。


「そんな、お爺ちゃんまで……あんなに町を愛していたのに……。止めなきゃ、お爺ちゃんにそんな事させられない!」


 ユナは暴れるテルメンを止めるため走り出してしまった。


『待ってユナ! 単独行動は危ないって!』

「ユナさんはわちきが守りんす。アテナさんは巨人の相手を、ツララはできるだけこっちにアンデッドを近づけねえようにしておくんなんし!」

「了解でありんす姫様!」


 コノハナサクヤヒメが私とツララに指示を飛ばす。それにツララは秒で答える。

 コミュ障がどうした急に? 力を失ってるのに大丈夫か?


「大丈夫、アンデッドの相手くらい今のわちきでもできんす。ここはわちきにとっても大切な町でありんす。少しは神らしい事をさせておくんなんし」


 引き籠りのコノハナサクヤヒメがやる気を見せている。その心意気に応えない訳にはいかないな。


『わかった。ユナは任せたわよコノハナサクヤヒメ、私とギン爺でソーマを倒すわ』

『ワシも覚悟を決めましたぞ主様。共に戦いましょう』


 私とギン爺は巨人となったソーマと向かい合う。

 合体したソーマは確かに強い。でも、ギン爺と力を合わせれば勝機はあるはずだ。

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