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こっくりさん

 余計な言動・行動で身を滅ぼすってのを間近で見たことがある。


 あれは当時流行ってた『こっくりさん』をやろうって話にお調子者のA男が呼んでもないのに勝手に乗っかってきた事から始まった。


 こっくりさんを始めてから『明日のテストの点数』とか、『告白して成功するか』とか、皆それぞれ無難な奴を聞いていたが、A男は『こっくりさんのスリーサイズ』だとか『こっくりさんにも生理とかあるのか』だの酷くふざけた無礼な質問をしていた。


 そうしていると十円玉が強い動きでこう書いた。


 こ ろ す


 この文字に参加した一同は悲鳴を上げたがA男は脂汗を書きつつも「へっ!来れるんなら来てみやがれってんだ!」と叫んだ。


 すると、


 い っ た な


 と十円玉が動いたかと思うとA男が声をあげる間もなく白い腕が紙からニョキっと生え、そのままA男を掴んで紙の中へ引きずり込んでいった。

 A男の行方は誰も知らない。

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