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――――


 あの戦争から、なんとか橋を守れた。


 ここは、周辺の強国とは異なり、唯一資源が豊富なグレート・シャインライン国。その豪華な装飾のある。広々とした玉座の間にある玉座に、俺は今座っていた。隣には、お妃であるソーニャがいる。


 ここに座っていると、いつも思うんだ。

 なんだか幸せ過ぎて、夢を見ているような感じだって……。

 

 俺はあの戦争の後。

 グレート・シャインライン国の王になったんだ。

 だけど、まだ白と騎士の国とは戦争中だった。


 クラスド・エドガーが統治していたといわれる国。そして、千騎士の国。それに最強最悪の国と呼ばれる白と騎士の国と……。


「あなた。もうすぐご到着よ」


 お妃であるソーニャが隣から囁いた。

 

「お、おう」


 緊張するなあ……。


 俺は玉座で、そわそわした。


 玉座の間の大扉がゆっくりと開き、従者たちと西と南の国のそれぞれの代表者が到着した。

 

 アリテア王とアスティ女王だ。


 あれ??

 東の国のクシナ皇帝は??


 遅刻かな??


 そう思った直後、すぐに玉座の間の大扉が勢いよく開いた。


「うぐっ! 鬼窪王よ! 私でもダメだった!」


 クシナ皇帝だ。

 連れそう満身創痍の従者たちと共に、血を吐きながら、クシナ皇帝は床に崩れ落ちた。


「だ! 大丈夫か?! どうしたんだ!!」


 俺は慌てて玉座からクシナ皇帝へと駆け寄った。

 ソーニャもその場で立ち上がった。


「クシナ要塞は壊滅。東の兵は全滅だ。白と騎士の国には、何人たりとも敵わないんだ! いや……人では……敵わない」

「へ??」

「え??」

 

 俺とソーニャは異口同音した。


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