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「何奴?!」


 クラスド・エドガーが粉々になった槍を地面へ投げ捨てた。


「そ、その人は……ㇵイルンゲルトよ……」


 マルガリータが空から言った。

 猪野間は俺の隣へ来て、目を見開いた。


 うん??


 ハイルンゲルト??

 の、後ろ姿が俺には見えるんだけど……。


「ああ、信じられない! あの四大千騎士最強のハイルンゲルトが亡霊となって、現れるなんて!!」


 マルガリータは感激して、箒で空を飛び回る。

 だが、周囲はいつの間にか、サンポアスティ国の兵が全滅していて、白と騎士の国の千騎士の軍が、俺たちを包囲していた。


「鬼窪くん。行くぞ!」

「あ、ああ……」


 ハイルンゲルトが鋼雲剣を放った。


「鋼雲剣!!」


 俺もそれにならって、鋼雲剣をクラスド・エドガーに放つ。

 二つの轟音と共に爆速の光の束は、その数が人の想像を遥かに超えた。

 光の矢となって、クラスド・エドガーの身体を白い鎧ごと貫通する。


「うぐっ!!」


 クラスド・エドガーは血を吐いて、倒れた。

 そのまま大量の光の矢は、クラスド・エドガーの身体を貫通しながら後ろへと飛び。白と騎士の国の多くの千騎士の身体を貫いていった。


 貫通した光の矢は地面に着弾すると同時に、大爆発をした。

 辺りに白い色の鎧の破片が無数に紙の如く飛び散った。

 

「そ、そんな……あれほど頑丈だった白と騎士の国の千騎士の鎧が……まるで、紙切れのようよ」


 猪野間は片手で、おでこを抑えながら眩暈を覚える。

 

 うへええええーー!

 それは、俺のセリフだあああ。

 発動して、敵をなぎ倒していったのは、ほとんど、ハイルンゲルトの鋼雲剣の光の束だ!!


 こんなに強かったのか?!

 ハイルンゲルトは?!


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