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白と騎士の国の軍へ、サンポアスティ国軍の銃弾の一斉射撃が始まり。サーフィンに乗ったサンポアスティ国軍の兵隊が突撃する。
二大強国の激突の中に、俺は鋼雲剣を放つ。
「うっりゃああああーーー!! くらえーーー!!」
サンポアスティ国軍の一斉射の発砲音とマルガリータの魔法と、神聖剣の光速の光の束は、凄まじい轟音を発し、白と騎士の国の軍に向かった。
「あ! ……あれ??」
「あ……!」
大軍の進撃が止まった。
多くの千騎士たちは倒れだした。
だが、神聖剣の光の束もサンポアスティ国軍の激しい銃撃もマルガリータの魔法も……先頭にいる一際目立つ白馬に乗った千騎士の鎧には、跳ね返るだけだった……。
「な……なんだ? あの白い騎士は??」
鋼雲剣を受けても。
む、無傷??
俺は戦慄した。隣へ駆けて来た猪野間は刀を抜いた。
「むむっ! その人……あの四大千騎士の一人のはずよ! 確か……名前は……名前は……あ!」
そして、猪野間は硬直した。
魔法を唱えるのを止めたマルガリータが箒を抱えながら、口を抑えた。
「嘘! あの顔! クラスド・エドガーだわ……」
え?
クラスド・エドガーって??
昔の人……おじいさんなのか……??
よくあんなに遠いのに、マルガリータは見えるなあ。
「むんっ!」
千騎士が剣を一振りする。
途端に物凄い剣風が俺たちを襲った。
マルガリータの火炎弾がその剣風を相殺した。
俺は戦場に駆け出して、千騎士の正体を知ろうとした。
だが、白馬に乗った千騎士は、すぐにアーメットを被り。顔が見えなくなってしまった。それでも、俺は走り、神聖剣を上段に構えて突撃した。