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 俺たちを乗せたマルガリータの大きめの箒は、徐々に高度を下げていった。

 目的地は遥か下方のラピス城だ。


 ラピス城は至る所からモクモクと黒煙を上げていた。

 無数の砲撃によって、崩れかけたラピス城の上には、旋回しているブルードラゴンの凄まじいサファイアブレスが、敵国に向かって吐き出され、遥か北は青い炎で燃え盛り、白一色の鎧の兵ごと焼け野原と化している。だが、それでも、白と騎士の国の兵は何事もなかったかのように進軍している。


 俺たちのところまでは、今のところ砲撃はこないのだが、ブルードラゴンのお蔭で、今でも、ダメージを受けているラピス城は、なんとか無事だった。


「つ……強過ぎるぞ! あの兵たち! ブルードラゴンのサファイアブレスでも平気みたいだ! 白と騎士の国? って、一体??」

「ねえ、鬼窪くん。ちゃんと勉強しているの? 白と騎士の国は、千騎士の国と呼ばれていて、古代から史上最強を誇っているの。いわば、強国の中でも断トツに強い国なのよ。兵たち一人一人が千騎士だから、並大抵じゃ敵わないわ」

「うへえええ。そ、そんな強国があるなんて?!」

「うーん……今のままだと……ラピス城が落ちるわ」

「へ??」


 急に吹いてきた強い風の中。


 むせるほどの煙の臭いが混じって来た。

 遥か北はもうサファイアブレスによって、青々と燃え盛っている。


 そういえば、ライラックやソーニャも千騎士だったっけ……。


 ライラックは一度倒しているから、俺と神聖剣なら太刀打ちできるはずだ!



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