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「鬼窪くん。このエレベーター……10階までは行けるみたい」

「うん?」

「恐らく……身分の高い人がこの居住区にいたんだと思う。普通こんなに上へはいけないの」

「ふーん……でも、それはラッキーだ」


 猪野間が押したボタンは10階だ。

 箱はグングンと上昇する。

 


 エレベーターが上へと行く途中で、誰かが乗ってこないかと警戒する。だが、いつまでたっても、誰も乗ってこなかったようで、ホッと胸をなで下ろす。


 ラピス城は無事かな?

 ソーニャたちが心配だ。


「10階に着いたわよ。クシナ皇帝は多分、この上の階にいるわ」


 俺は神聖剣を鞘からゆっくりと抜いた。


 扉が開くと、豪奢なカーペットが敷かれた廊下へと出た。


「あそこの階段から上りましょう」


 猪野間が指差す方を向くと、左側に透明な階段があった。殺風景な廊下で、辺りは静寂が包んでいた。今のところ、俺と猪野間の足音しかしなかった。


「うん??」


 俺の感がこの先は危険だといっている。

 クシナ皇帝とは違う重圧を感じた。


 この感じ……この重圧感。

 

 オニクボだ!


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