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「鋼雲剣!!」


 俺はそう叫ぶと同時に、神聖剣を振り下ろした。


 振り下ろされた神聖剣からは、怒涛のような光速の衝撃波が生じ、大地を見事に抉った。あっという間に地面に穴があいて、サンポアスティ国の兵を大勢衝撃波で吹き飛ばした。遥か上空には、市街地の土が舞い上がるほどの衝撃波だった。


「な、なんだ!! こいつは?!」

「ひっ、退けーーー!!」

「撤退ーー!」


 土埃だらけのサンポアスティ国の兵が皆、慌てて後退していった。中には、吹っ飛んで倒れたものを担ぐ兵もいる。周囲に得体の知れない緊張が走る。


 俺は一息つくと、ハイルンゲルトの声に似ている風に向かって「ありがとう」と言った。


 通小町が道路の脇から恐る恐る顔を出し、こちらに駆け寄る頃には、サンポアスティ国の兵は全て退しりぞいていた。


「な、なんだったんだ? 今の技??」

「ああ、鋼雲剣っていうんだって。変わった名だろ」

「鋼雲剣??」

「風が教えてくれたんだ。なあ、変だろ??」

「あ、ああ……。それにしても、鬼窪? あの白い鎧を着た老人は誰だったんだ? 見たところ亡霊だったぞ! 物凄い力を持っていたが?」

「へ??」


 見、見えたのか??

 ハイルンゲルトが??


「ああ、あの老人から物凄い力を感じたぞ! そいつが、お前の腕を握ったんだ!」

「あ、ああ」

 

 やっぱりあの風の声は、ハイルンゲルトの亡霊のはずだ!!



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