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 ソーニャと俺の身体が地上に激突までもう目を開けてられない……もうダメだ……と思ったその時。

 フワフワと大きな箒が俺の目の前を通った。

 俺は驚いて、箒を必死に空中で掴んだ。そのまま落ちていくソーニャのところまで大きな箒は飛んでいく。


「大丈夫? 鬼窪くん!!」


 大きな箒に跨っていたのは、他でもないマルガリータだった。

 

「じゃ、王女を空中で助けに行くわよ!! 鬼窪くん!! そのまま掴まっていてね!! 特に空中ではチャンスは一切無駄にできないものなの!」

「わかったーーー!! 任せろーーーー!!」

 

 マルガリータはソーニャを助けに下方へと高速にすっ飛んだ。辺りの景色は空一色だ。ジョジョにソーニャの身体と地上の草木が俺の視界に近づいてきた。


 このままだと俺たちもソーニャも地面に激突してしまう! 


 でも、今は考えてられない! マルガリータは「急げ!」と箒に命令した。風圧がかなり凄いが、大きな箒は落下するソーニャのところまで一直線に猛スピードで空を切る。


 全員地面に激突する寸前。

 俺は空中でソーニャの右腕を見事キャッチした。


「あっははは! 鬼窪くん! ナイスねーー!」


 どうやら、ソーニャは気を失っているみたいだった。

 マルガリータの箒が無事地上へと着地すると、俺はソーニャの身体を荒れ果てた地へとそっと寝かした。マルガリータも箒から降りる。


「どう? 鬼窪くん。王女は無事?」

「良かった。たぶん無事だと思う」


 その証拠に、ソーニャは目を閉じているが微かに息をしていた。


「ふぅ―――、間一髪だったわね。それより水の神殿にいるブルードラゴンはどこにいるの?」

「あれ? その辺の空にいないか? 迷子かな?」

 その時、激しい燃え盛る音が轟いた。西の方を見ると、激怒したブルードラゴンがガルナルナ国の正規軍の残存兵たちと激しい戦闘をしていた。


「ありゃ、相当キレてるな……」

「そうね……」 


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