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15

 ライラックの懐へと素早く走ると、ライラックは大盾をすぐに構えた。俺とライラックの剣が交える。周囲がスローモーションのようにゆっくりと動きだした。きっと、俺の大量のアドレナリンのせいだ。ライラックの剣も光りだしたが、俺は神聖剣を下から振り上げた。


 大盾を真っ二つにすると、ライラックは剣を構えて後ずさった。


 瞬間。


 俺はその場から地を蹴って、ライラックの腹部に神聖剣を突き放っていた。

 血飛沫と白い鎧の破片が辺りに派手に飛んで、ライラックは地面に倒れた。

 

「はっ! コロ……コロ……」

「いや、ライラックはまだ生きているわ。オニクボよ。よくやった!」


 俺の首にソーニャが抱き着いてきた。


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