表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/119

オーバーロード

「みんな無事か! 白と騎士の国が見えてきたぞ! そのまますぐに本城へ乗り込む!」


 ソーニャが一体の獣を斬り伏せながら叫んだ。


 俺も獣を斬り伏せながら、北の方角を見ると、濃い白煙で覆われた広大な王城があった。その周辺には真っ白な様々な建造物が建ち並ぶ厳かな城下町が佇む。まるで、白い雪が降り積もっているかのようだった。


 段々と、白き輝く希望が、トルメル城の裏門の入り江へ近づくにつれ、腐敗臭が強くなって来た。


 俺は鼻を抑えた。


「な、なんて……ひどいんだ……」


 トルメル城は、腐敗がかなり始まっていた。

 ぶすぶすと至る所から煙を発し、見たこともない魔物が外廊下や内廊下を徘徊している。人はいない。


 無人だった。


 ここに、暴君クラスド・エドガーが……。


 甲板のまだいる獣をほったらかして、トルメル城の入り江に飛び込んだ。


「うん??」


 地面の砂が何か変だ。

 ぐしゃりとしている。

 

「う、うわ!!」


 それは腐り落ちた何かの腕だった。


 周辺には、同じような得体の知れないものが地面に落ちている。


 は、早く!

 元凶を倒さないと!


 クラスド・エドガーは、謁見の間にいるはずだ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ