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「二人いるんだ。トルメル城のクラスド・エドガーは……。国宝のエクスカリバーも二つあるのだが、一つは行方不明。そして、もう一つが本物のクラスド・エドガー王が持っている」

  

 俺の頭に一つの知識が浮かび上がる。

 そうだ。双子……なんだ。クラスド・エドガーは……。


「少し昔話をしよう。これは1000年前のお話だ。白と騎士の国には、二人の英雄がいた。一人は立派な千騎士を夢見る正義感を持つ少年だった。もう一人は王になりたがる野心溢れる少年だった。そして、ある日。北の方から大規模な魔族が襲来してきた。白と騎士の国とトルメル城は瞬く間に戦火に呑まれた。だが、たった二人だけが生き残ったのだ。一人は瀕死の重傷を受たが、魔族を倒し。一人はまったくといっていいほど怪我一つしていなかった。やがて、瀕死の重傷を受けても魔族を倒した少年は、白と騎士の国の最初の千騎士で英雄クラスド・エドガーとなり。もう一人。傷も負わずに生きていた少年は……暴君クラスド・エドガーとなった」


 ???


 うん?


 どういうこと……??

 1000年前??


「今から1000年前に、白と騎士の国の北の方から突如館が姿を現して魔族の襲撃が始まったと、聞いたことがある。そして、クシナ帝国もその白と騎士の国の近くに位置していて、約1000年の歴史を持つ大国といわれている。あ! そのクシナ帝国を統治している国王は、はるか昔からクシナという名だ。国の長の名が一度も変わることがない国だった」


 ソーニャは遠い昔を思いだすかのような顔をして話しているが、恐らく家臣か書物から教えてもらった知識だろう。


「そうだ。私には……元々魔族の血が流れているのだ」

「うへええええ!!」

「そうなのか?」


 魔族???


 スケールがRPGに行っているぞ!!

 

 というと、俺とハイルンゲルトが倒したクラスド・エドガーって……?


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