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心地よい潮風の朝。
俺は目を覚ました。
ベッドからソーニャの寝息が聞こえる。
俺はベッドから降りると、窓際へと歩いた。
窓からは、グレート・シャインライン国の王城に面した。王都用の港には17隻の大船が見える。
西田は白と騎士の国は遥か北にあるので、船でかなり近づかないと、転移できないといった。
西田によって、転移できるには、人数的にナイツオブラストブリッジと俺と猪野間、通小町、ソーニャ、アリテア王が選ばれた。
元々、ソーニャも千騎士だ。
いよいよだなと思った。
これが最後の戦いだ。
相手は史上最悪の暴君クラスド・エドガー?
なのか??
本当に??
「まあ、気にするな。王はどんな時でも民の事をおもうものだぞ」
ベッドからいつの間にか起きたソーニャの横顔が囁いていた。
「ああ……」
秋野……。
俺は……これまで……。
お前に何かしてやれたのだろうか……?
「出港の10時までまだあるんだ。まだ寝ていろ。戦いすぎだぞ……」
ソーニャは再び寝入った。