表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界最強にゃんこ  作者: 野うさぎ
第1章
5/10

第4話

「あたちにも、どうなっていくことなのか、わからないですのにゃ」

 と、笑顔で言われた。


 もし、俺が短気な性格なら、ここで「ふざけんな!」と相手を怒鳴りつけていたところだろうけど、今、俺はこのようなクールな性格であるために、こういった突発的なことは、それなりの事情がない限りは、しない。


 なので、僕は冷静に話を聞くことにした。


「言いたいことは、それだけか?」


 相手の反応に、どうこう言っても、仕方のないこととわかるからこそ、このような冷めた態度をとっている。


 第一、初対面の話を簡単に信じるほど、僕は純粋ではない。

 この異世界の住人はどうなのかは知らないけど、人間世界から来たやつなら、このような常識は誰でも知っていることだろう。


「とにかく、アズキにゃんは、神様からの加護を受けて、異世界最強にゃんこになっていますのにゃ」


「話の本質は見えてこないけど、神とやらに会わすことはできそうか?」


「にゃはは、神の存在をそんな簡単に認識できますのかにゃ?」


「認識できる、とは?」


「君が生まれてからずっと、神とやらに会ったことはありますかにゃ?


それが、神の存在を認識できるかどうかなのですにゃ」


「会ったこと・・・ない」


 俺は生まれてからずっと、神と会ったこともないし、話したこともない。

 神どころか、人外と呼ばれる者や、幽霊とかも、会ったこともないし、話したこともない。

 普通の生活を送っていて、僕の日常が変わったのは、この異世界に来ることになってからだろう。


「にゃら、もしかしたら、神の存在を認識できにゃいのかもしれないですのにゃ」


「本当に、神に会ったことがないだけかもしれない」


「ほう、神に会ったことがないということは、認識できないということと一緒ですのにゃ。


君は、普通の一般人クラスで、神からのなんの加護も受けていないということですにゃ」


 神の加護を受けていない・・・?


 そんなはずはない。

 だったら、俺の持つ魔法は何なんだ?


 異世界に来てから、水魔法を授かっている。

 この力は、神から授かったものと言った方が、つじつまが合う。


 この世界のことだ。

 どんな不条理なことがあるのか、わからない。


「俺が、本当に一般人だと思っているのか?」


「見たところ、何の力も感じないですにゃ。

匂いも、人間の匂いと同じですにゃ」


 ここで、僕は「フィウメ プロフォウンド」と唱たら、波が現れた。

 しかも、この波は、自分の意志でコントロールできるから、津波になって、こちらに流れてこない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ