プロローグ
三毛猫ワールドという世界がある。
この世界の住人は、水、炎、草、闇、光、無属性の属性が当たり前だった。
その中でも、異世界からやってきた者は、どれにも当てはまらない別の属性ということもある。
どうやら、少年は異世界転移したらしい。
どういう経緯かはわからないけど、片手に短剣を握りしめていた。
少年の名前は、異世界ではレッジェロ・ポーター。
どうして、この名前がつけられたかはわからないし、どうして異世界での名前を知っているのかはわからないけど、これが少年の名前だ。
多分、少年の元々の名前である軽扉からだろう。
どうやら、少年は異世界転移したかもしれない。
どういう経緯かはわからないけど、片手に短剣を握りしめていた。
属性は、氷。
レッジェロは氷属性だった。
これは完全なる推測でしかないけれど、この世界の住人ではないということなのかもしれない。
そして、重扉や間扉も、異世界に来ていた。
重扉
属性は、花。
片手には、長剣を握りしめている。
間扉。
属性は、風。
片手には、レイピアを握りしめている。
少年が行く当てもなく、さまようと、魔物が現れた。
すると、目の前に三毛猫のフード付きパーカーを着た少女が現れた。
フードをかぶっているため、レッジェロには顔は見えていない。
この少女は、魔物をステッキでの攻撃で、一瞬で倒してしまった。
ここで、一人の緑髪の少年が、どこからか現れた。
「あちゃー、ずいぶんと派手にやってくれたね、うちのメイドは」
三人は、何の話をしているのかわからないために、首をかしげていた。
「ああ、ごめんね。
うちのペットが暴走しちゃったみたいで。
それを止めてくれって、メイドに頼んだら、気絶させたみたいだな。
そこは、こっちでどうにかするから、気にしなくてもいいから」
緑髪の少年は、のんきだった。
「この異世界に、迷い込んだのですが・・・」
レッジロが、口を開いた。
正直言うと、信じてもらえるかどうかはわからないけど、緑髪の少年に聞いてみることにした。
元の世界に戻る方法を。
「迷い込んだ?
そっか、君たちも俺と同じ流れ者ってことか」
緑髪の少年は、しばらく考え込んでいた。
異世界に迷い込んだということがわかっていても、どうするかわからないし、自分に何ができるのかも検討がつかないからだ。
「じゃあ、しゃーない。
国王さまに聞いてみるか、何ができるかはわからないけどな」
ここで、三毛猫のパーカーをかぶった少女が、緑髪の少年に囁いた。
「この者を信用するのですか?」
「俺の目的は・・・・」