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【完結】負けヒロインと俺が付き合っていると周りから勘違いされ、幼馴染みと修羅場になった  作者: ネコクロ
第二章『人気者は大変』

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第67話「秘書のような服装」

 真凛の服装は、おとなしい服装を好みそうな彼女にしては珍しいノーショルダーの黒いワンピース。

 そして上半身部分はかわいらしいフリフリで作られており、金髪で童顔な真凛にはよく似合っていた。


 ただ佳純としては、どうしても強調が激しいある一部分へと目が止まってしまう。


「あ、あの、そんなに見つめられると恥ずかしいです……」


 佳純がいったい何を見つめているのか気が付いた真凛は、恥ずかしそうに両腕で胸を押さえて頬を赤らめる。


 どうやら佳純の言葉による煽り自体は気にも留めていないようだ。


「いいじゃない、凄く立派なんだから」


 恥ずかしがりながら上目遣いをする真凛に対して佳純は吐き捨てるように言う。

 全身からは黒い嫉妬のオーラみたいなものを放っていた。


「そ、そういう問題ではないかと……。ね、根本さんは随分と大人っぽい服装なのですね……。それに、どうして眼鏡を……?」


 佳純は少し胸元が開いたセクシーなワンピースを着ていた。

 トップスは白、スカートは黒と色分けがされており、色っぽい女教師や秘書を連想させる服装だ。

 おまけに髪は括ってポニーテールしているし、なぜか伊達眼鏡をかけている。


 本当に高校生なのかと疑問になるような見た目だが、陽はあえてツッコミを入れなかった。

 佳純がそこに触れてほしいということを長い付き合いからわかっていたし、触れたら触れたで陽に対して何かしらの誘惑――アクションを見せてくるということは目に見えていたからだ。


「陽の趣味」

「へぇ……?」


 佳純からどうしてこんな恰好をしているか聞いた真凛は、陽に対してニコッと笑みを浮かべる。

 童顔の美少女だけあってとてもかわいらしい笑顔だが、なぜかその背景には黒いモヤモヤが陽には見えた気がした。

 同時に、言いようのない寒気にも襲われる。


「根本……適当なことを言うな。俺はそんな趣味じゃない」


 ここで黙っているのは得策ではないと判断した陽は、ほとんど睨むような目で佳純の顔を見る。

 すると、佳純は陽から目を逸らし、素っ気ない態度で口を開く。


「でも、陽のパソコンの中には秘書物や女教師物が多かった」

「へぇ……?」


 そして佳純の言葉を聞いた真凛は再度陽に笑顔を向ける。

 しかし、先程よりも背景に見える黒いモヤモヤは数段濃さが増したように見えた。


「おい、ふざけんな。そもそもそんなの見てないからな」


 当然身に覚えがない陽は佳純に対して怒ってしまう。

 そしてどう考えても約束を守るつもりがなさそうな佳純に更に注意をしようとする陽だが、ここで思わぬところから横やりを入れられた。


「――本当でしょうか? 葉桜君、秘書のような大人の女性が凄く好きそうに見えます」


 そう発したのは、先程まで熱っぽい瞳で陽のことを見つめていた真凛だった。

 彼女はつま先立ちになり、小さな背で頑張って陽に顔を寄せてきている。


「なんでそんなにムキになってるんだよ……?」

「別にムキになんてなってません」


 そう答える真凛だが、明らかに陽が答えるまで納得しない様子を見せていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 秘書や女教師モノはとても良いと思う(๑・̑◡・̑๑)
[一言]  二人で陽きゅんを誘惑してない?  仲良くってそういう意味かしら、随分とコンビネーションが秀逸じゃなくて?  おっと、おっちゃんの口調もお嬢様っぽくなっちまったい、いけねぇや。
[一言] ふむ、良い趣味をしていると思ったが、真偽は如何に。
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