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第101話「女子って難しいな……」

「それじゃあ、あいつらの元に戻るか」

「は、はい……」


 陽が声をかけると、真凛は恥ずかしそうに俯きながら返事をした。

 顔は赤く染まっており、この場から見られた人には勘違いされそうな様子だ。

 挙句、陽の服の袖を指で摘まんでくる。


「真凜……?」

「~~~~~っ!」


 そして陽が名前を呼ぶと、顔を真っ赤にして悶えてしまった。

 恥ずかしがっているのか、それとも喜んでいるのか。

 陽にはわからないが、このまま戻ると佳純の怒りを買いそうだ。


 だけど、あまり待たせると結局佳純たちに疑われてしまう。

 ましてや、先程寒気を感じたということは、まず間違いなく佳純はこちらを見ていたはずだ。

 今は視線を感じないということは、凪沙が引き留めているのかもしれない。

 そうだった場合、待たせたら更なる不満を抱えさせてしまうだろう。


「とりあえず、あいつらの元に戻るからこれはやめといたほうがいいんじゃないか?」

「あっ……す、すみません……」


 服を摘まんでいることを指摘すると、真凛は申し訳なさそうに指を放した。

 そんな真凛を見た陽は頬を指でかきながら、ゆっくりと口を開く。


「別に嫌じゃないから、そこまで気にする必要はない。ただ、佳純を怒らせたら何してるかわからないから、駄目だってだけだ」


 二人の仲を取り持とうとしているのに、更なる喧嘩を生んでは意味がない。

 だから陽は、真凛を制したのだ。


「そ、そうですか、ありがとうございます」


 陽のフォローが嬉しかったのか、落ち込んでいた真凛はかわいらしく頬を緩めた。

 こういうところは素直なので、陽はかわいらしく思う。


「二人きりの時は別に我が儘を言ってもいいんだけどな」

「――っ! そ、それって……!?」

「ん? なんか変なこと言ったか?」

「い、いえ、なんでもないです……」


 陽の言葉に反応して再度顔を真っ赤にした真凛だったが、意に介した様子のない陽の顔を見て勘違いだと理解した。

 そして、若干恨めしそうに陽の顔を見つめる。


「なんで不機嫌になっているんだ……?」

「別に、陽君はそういう人だってもう知ってますからね。えぇ、何も勘違いなんてしてませんよ」

「……? 拗ねてないか……?」

「す、拗ねてないです……!」


 真凛の表情や態度から拗ねているんじゃないかと思った陽だが、真凛はプイッとソッポを向いてしまった。

 その頬は赤く染まっており、どこか恥ずかしそうだ。


(女子って難しいな……)


 陽はそう思いながら、真凛を連れて佳純たちの元に戻るのだった。

いつもありがとうございます(*´▽`*)


明日9/25にはオーバーラップ文庫様から

『負けヒロインと俺が付き合っていると周りから勘違いされ、幼馴染みと修羅場になった』

の1巻が発売されますので、是非よろしくお願いします♪


こちらはWEB版に書き下ろしを沢山してたり、

改稿して更に面白く、そしてヒロインの可愛さを増し増しにしていますので、

是非お願いします(#^^#)♪


特に真凛の可愛さがやばいことになってます……!

そして、まさかの凪沙もイラストが付いたことで……!


是非是非、書籍のほうでご確認頂けますと幸いですヾ(≧▽≦)ノ


本日0時から電子書籍のほうも発売が開始されます……!

是非、よろしくお願いします(#^^#)♪


2巻で佳純のあのシーンとか、あんなシーンを是非とも書きたいので、

続刊できたらいいなぁと思います(*_ _)♪


また、

『「幼馴染みいないんだよなぁ」って呟いたらよく一緒に遊ぶ女友達の様子が変になったんだが』

が本日完結しましたので、

そちらもよろしくお願いします(*´▽`*)

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