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報酬
「例えば、町の防犯体制の強化に使うとか、そう言った説明をして納得させるとか」
翼が聞き返す。
「そのためには現在の財務状況の説明が必要じゃないか?」
あやのが老婆に向かって問いかける。
「そう言った資料は有りますか?」
「資料としてまとまったものはない」
老婆はそう言った。
学は老婆に話しかけた。
「報酬はあるのか?」
「先ほどの魔法石が報酬じゃ。魔法を使えるようになってるじゃろう」
「魔法?」
「そうじゃ、それぞれ水の魔法、火の魔法、光の魔法が使えるようになっているはずじゃ」