ドワーフの村
ドラゴンの森は、静かに抜けきることができた。
学たちは酒場で渡された依頼書と、地図を頼りにドワーフの村に着いた。
「こんにちは、レイラの依頼で来た学と言います」
「あんたたち、冒険者かい? ちょうどいいところに来た」
ドワーフの村の村長が出てきた。なんだか慌てているようだ。
「実は家の娘がゴブリンにさらわれたんだ」
村長はそう言うと、学に訴えた。
「助け出してくれないか? お礼はこの村で作った装備一式でどうだ?」
学たちは頷いた。ドワーフたちの作った装備品は一級品揃いだし、人助けは嫌じゃない。
「わかりました。ゴブリンたちは何処にいますか?」
「この村の外れの洞窟の中だ」
学たちは道案内をうけて、ゴブリンたちの巣についた。
「じゃあ、行ってきます」
学たちは洞窟の中に入って行った。
洞窟の中は薄明るかった。
「ぐるるるる」
うなり声が聞こえる、ゴブリンたちのものだろうか。
しばらく行くとゴブリンの集団の真ん中にドワーフの娘がいた。
「その子を返してもらおう」
学がそう言うとゴブリンたちが一斉に攻撃してきた。
「炎の矢!」
翼はそう言って手をかざすとゴブリンたちの上に炎の矢が降り注いだ。
「水の刃!」
あやのがそう言うと、残っていたゴブリンたちに水の刃が刺さった。
学はゴブリンたちがいなくなったのを確認するとドワーフの娘に声をかけた。
「ドワーフの村で依頼を受けた。怪我はないか?」
ドワーフの娘はうなずくと涙を流した。
「怖かった」
「もう大丈夫だ」
学は娘の手を引くと、洞窟から出ていった。
ドワーフの村に着くと、約束通りドワーフたちの作った装備品が渡された。
「ゴブリンなんて、このあたりには出てこなかったのに」
村長はそう言ってため息をついた。娘の元気な姿を見て、安心したらしい。
「モンスターが増えているんですか?」
学が聞くと、村長は頷いた。
「なにか起きているのかもしれない」
学たちは新しい装備を身にまとうと、ドワーフたちに本来の依頼を話した。
「ああ、10着用意してある。ゴブリンたちに邪魔されて渡せなかったんだ」
村長たちは10着の鎧や縦などの装備品を馬車に積み込むと、学たちにお礼を言った。
「助かったよ、ありがとう」
「どういたしまして」
学たちは装備品を乗せた馬車に乗るとセントラルパークに帰って行った。




