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生徒会長殿は疲れていた  作者: 茜カナコ
セントラルパークへ
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異変2

「西の洞窟と言いましたが?」

学が警備兵に話を聞いていると、あやのと翼、ハナも近づいてきた。

「はい、盗賊どもは自分に魔法が授からないとわかると、老婆を西の洞窟へ連れて行ってしまったのです」

警備兵は悔しそうにそう話すと、壁をドンと殴った。

「町長、老婆は聖女フローレンスなんだろ?」

学の問いかけに町長は黙っていたが、頷いた。

「ああ、そうだ。聖女フローレンスだ」

町長は憮然とした表情で答えた。

「どうして黙っていた?」

学は町長に問いかけると、町長はため息をついてから言った。

「こうなることが分かっていたからだ」

「それじゃ、助けにいかないと」

ハナは学の腕をつかんで、町長に聞いた。

「西の洞窟ってどこにあるの?」

町長は答えた。

「始まりの神殿の真逆だよ」


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