前へ目次 次へ 49/78 町へ1 道中は暗かった。 人っ子一人通らない道を学達は馬車に乗って行った。 「黄金林檎のパイ、あっという間に完売しましたね」 学は言った。 「それに一個1000ギルなんですね。こんな高いのに人気あるんですね」 「ああ、そうよ」 町長は上機嫌で馬車を操っている。 道の凸凹を通るたびに、荷馬車の売り上げがジャラジャラと音を立てた。 「お前さん達には頭が上がらねえな」 町長は言った。 「行きよりもずっと早く着きそうですね」 学は、馬車から流れる風景を見ながら言った。