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ハンナのビストロ2
「スライムを倒したらしいじゃないか」
ハンナはビールとお茶を出しながら言った。
店の大きさは15人も入れば満席になりそうな大きさだ。
「情報が早いな」
そう言うと町長は上機嫌でビールを飲み干した。
「異世界から来たんだって?」
ハンナは学に問いかける。
「はい、そんなことまでご存知何ですか?」
「地獄耳のハンナの名前は伊達じゃないよ」
ハンナは空になったビールジョッキを片付けながら言った。
「大方、異世界への帰り道を知りたいってところだろう?」
学達は大きくうなづいた。