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ハンナのビストロ1
街の外れにその店はあった。
看板にはハンナのビストロと書いてある。
重い扉を開けるとまだ開店準備中らしく、人気が無い。
「ハンナ、居るんだろ、ちょっと早いが邪魔するぜ」
町長はそう言うとカウンターに腰掛けた。
「誰かと思えば町長じゃないか。あんまり来ないからくたばっちまったのかと思ったよ」
カウンターの奥から小柄な老婆が出てきた。
「ハンナだ。よろしく。冒険者だねお兄さん達」
「学です」
「翼です」
「あやのです」
「ハナだよ」
「とりあえずビールとお茶4つ」
「はいよ」




