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セントラルパーク3
「そろそろ戻ろうか」
学がそう言うと、ハナと翼とあやのはうなづいた。
武器屋を後にして、広場に戻ると町長はタバコをふかしていた。
「売り上げはどうですか?」
そう言うと町長は上機嫌で、もう完売だと言った。
町長の手元には、金貨のたくさん入った袋がぶら下がっていた。
「じゃあ、早いけどもう酒場に行くか?」
町長はタバコを消しながら学に問いかける。
「酒場ですか?」
あやのが不審そうな声をあげた。
「冒険者の情報源と言ったら酒場か宿屋だろ?」
町長はそう言うと、町の酒場に向かって歩き出した。