41/78
セントラルパーク1
セントラルパークは広々とした城塞都市だった。
人出もまあまああり、街並みも中央都市らしい様子だった。
「まずは俺はパイを売るぞ」
町長はそう言うと広場の隅に馬車を止め、店を広げた。
「俺たちはどうすれば良い?」
学が町長に尋ねると、町長は言った。
「街を探検してきたらどうだ?」
「面白そうですね」
あやのが答える。
イザックはここまでありがとうございましたと言うと、人混みの中へと消えてしまった。
「じゃあ、行ってきます」
学達は町長に手を振ると大通りへと歩き出した。