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道中4
「待ってください」
学は青年を呼び止めた。
「町長さん、隣にもう1人座れますよね」
「ああ」
「俺たちもセントラルパークへ行くんです」
「はあ」
青年は立ち止まった。
「良かったら、馬車に乗りませんか?」
「それはありがたい」
「セントラルパークへは何をしに行かれるんですか?」
馬車は相変わらずガタゴトと揺れている。
「聖女フローレンスに会いに行くんです」
青年は答えた。
「聖女フローレンス?」
あやのは問いかける。
「はい、何でも魔法を授けてくれるとか」
「魔法?」
「まさかとは思うが、町長あの老婆は・・・・・・」
「俺は何も知らねえぜ」
「ほら街が見えてきたぜ」
街と言われたが、見事な城塞都市だった。
門の所では門兵が町に入るものをチェックしていた。




