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宴5
「ご主人様、ハナは帰り道が分かりません」
学は驚いた。
「学校から繋がっていた扉はどうなったんだ?」
ハナは、くうんと唸った後に言った。
「消えてしまったのです」
「消えた?」
翼が身を乗り出してきた。
あやのが深刻な顔で言葉を続ける。
「それじゃ私達帰れないってことじゃないですか」
学は老婆に問いかけた。
「俺たちは帰れるのか?」
老婆は答えた。
「わからないのじゃ。神殿は勇者様がたが現れることがあっても、消えることはないのじゃ」
「セントラルパークへ行けば分かるかもしれないのじゃ」
「セントラルパーク?」
「大きな街じゃ」
「どうやって行けば良いの?」
「黄金の林檎のパイを日に一回届ける馬車があるのじゃ。それに乗っていけば良い」




