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宴1
「良い匂いだな」
夕方になり、広場のテーブルにご馳走が並び始めた。
鳥の丸焼き、林檎のジュース、黄金の林檎のパイ。
町中の人間がそれぞれ宴の準備を終えようとしていた。
「勇者様、準備が整ったのですじゃ」
老婆が学ぶに話しかけた。
「今宵は楽しんでくだされ」
「学、すごいね」
翼はそういうと学ぶの隣に立った。
「変な世界に来ちゃって、スライムとかいうの倒して」
翼はライトブラウンのショートヘアをかきあげた。
「学さん」
あやのが2人の元に駆けつけた。
「どうにか会計つけました。あの町長の無駄使いを抑えれば、これからは何とかなりそうです」
あやのはそういうと結んでいたロングストレートの髪を解いた。
「あやのも宴を楽しもうぜ」
学はあやのの肩を軽く叩いた。
「は、はい」




